第66話
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なり、そのままゆっくりと地面に倒れていく。
美琴と操祈は驚いた顔をして麻生に近づいてくる。
麻生は美琴に納得のいく説明をしようとしたが出来るとは思えなかった。
なぜなら自分でもここまで記憶を消す事に躍起になったのか分からないからだ。
上条が魔術の存在を知ってもここまでの事はしなかった。
(どうして俺はあいつらの存在や魔術を痕跡を消そうとしたんだ?)
自分に問い掛けるが答えが返ってくる訳がなかった。
夢を見た。
公園に一人の子供がいる。
麻生はこれは夢だとすぐに分かった。
なぜならその子供は昔の自分で意識は公園の上から子供を見下ろしていたからだ。
だから、自分は夢を見ている事がすぐに分かった。
麻生は子供のころの記憶があまりはっきりしていない。
星と繋がり、莫大な情報量と記憶を見せられたので昔の記憶なんてどこかに消えてしまった。
気がつけば学園都市にいて愛穂や桔梗、子供の頃の制理に出会っていた。
今見ている自分はいつの自分なのか全く分からない。
麻生が家に帰ろうとしているのか公園を出ようとした時、一人の男が麻生に近づいてきた。
顔は見えないが身体つきや、服装から判断して男に見える。
歳は少し老けて見える。
男は小さく笑みを浮かべると、子供の麻生に向かって何かを話している。
そして、男が麻生の頭に手を置いた瞬間にまるでテレビを消すかのように見ている映像が消えた。
麻生は目を開けると知らない天井が見えた。
ゆっくりと腰を上げると自分はベットに寝転がっていて、傍には美琴と操祈が椅子に座っていた。
「起きたわね。
気分はどう?」
「少し頭と胸が痛いが大丈夫だ。」
「私が頭を見てあげようかぁ?」
「遠慮しておく。」
即答されて少し膨れっ面になる操祈。
胸の傷には包帯が巻かれていた。
どうやら、出血は出ていたがそれほど傷は深くなかったみたいだった。
美琴はいつも大人な操祈がこんな子供のような表情を見て驚いているが話を進める。
「とりあえず説明しておくわね。
あの後、彼女の能力で大した騒ぎにはならなかったわ。
あんたは気絶してその付添いで私と彼女がずっと保健室で待っていたわけ。」
「倒れた途端に血が出てきた時はさすがに焦ったぞぉ。」
麻生は自分が寝ている間にこの二人がどんな会話をしたのか少し気になった。
だが、聞いても仲良くお話をしている訳がないと分かっているので、あえて聞かないでおいた。
「心配かけたみたいだな。」
「その事に関してはまた今度。
それでどうして記憶を改竄しないといけなかったのか、教えて貰うわよ。」
「私も気になるぅ。」
美琴は納得のいく説明をするまで帰さな
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