無印編!
アルフは猛獣と化した
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、アタシの話を聞いてくれないんだ。
それに聞かないだけじゃない。アタシを・・・いや、アタシとフェイトのことをただの駒としか思っていないみたいな感じで・・・さすがに耐え切れなくなって昔、フェイトに言ったんだ。「こっそりプレシアから逃げよう」って。でもフェイト、「母さんは不器用なだけなんだ。本当は心の奥で私たちのことを心配してくれている。私はあの人の娘だからわかる」って・・・あいつがそんなこと思うはずがないのに・・・!」
アルフは今まで溜めていたものを吐き出していった。
そして話が一段落したころ、ベッドから物音がした。
<ヒリュー、フェイト様が起きたようです>
ヤミがいち早く気がつき、俺たちに教える。
アルフはそれをきくなりベッドに駆け寄った。
「フェイト、起きたのかい!?傷はもう痛くない!?」
アルフ、お前はどこのオカンだよ。
そんな思いを胸にしまいこみ、アルフの質問攻めに苦笑しつつ「大丈夫だよ、アルフ」と言うフェイトを見つめていた。
うん、心が成長してるんだね!
「あ、そうだ、フェイト」
いつまでもくっついたままのアルフを適当に追い出し、質問攻めにされていたフェイトに声をかける。
「ど、どうかしたの、陽龍・・・ぅわ、アルフ!?どこ触ってるの!?」
アルフは猛獣と化した。
とりあえず放置。
「フェイトはまだジュエルシーぢを集めるのか?」
アルフは俺の質問が真面目なものだと察し、フェイトに変なことをするのをやめ、地面に座り込む。
完全に犬だな。この忠犬ハチ公が。
「えっと・・・うん、私はまだジュエルシードを集め続けるよ。・・・陽龍はもう、イヤ・・・?」
フェイトが心配そうに俺の顔を見る。
「・・・俺もまだやめないさ。フェイトだけを危険に晒したくないから」
「・・・あるがとね、陽龍」
「どーいたしまして。んじゃ、明日は学校あるから放課後、またいつもの屋上に」
「うん。それじゃあね、陽龍」
そう言って俺をフェイトの家を出て、自分の家へと帰っていった。
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