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とある星の力を使いし者
第65話
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た蟲の塊が内側から蒼く輝きだすと、蟲が蒼い光と共に消滅したのだ。
そこに蒼い光を纏った麻生恭介が立っていた。
麻生の姿を見た美琴はゾクッ、と悪寒を感じた。
麻生の眼は黒色なのだが、その眼は蒼い色に変わっていて、何だかいつもの麻生に見えなかった。
ラファルはその麻生を見るとニヤリ、とこれまでに見せた事のない嬉しそうな歪んだ笑みを浮かべる。
右手を上げると蟲達は美琴達に襲い掛かるのを止め、ラファルを中心にするように戻って行く。

「ようやく、ようやく、その力を使ったか!!
 星の守護者!!」

上げた右手を麻生に向かって突き出す。
それに合わせて何百モノ蟲が一斉に麻生に襲いかかる。
美琴や他の生徒達は息を呑んだ。
だが、麻生は右手を軽く前に振り払う。
その瞬間、蒼い光が現れ一瞬で蟲達を呑み込み、消滅させた。
最後に残ったの妖蛆(ワーム)の蟲が麻生に向かって襲いかかり、その口が麻生を飲みこむ。
だが、妖蛆(ワーム)の体内から巨大な蒼い剣が身体を突き破り、そのまま蒼い光と共に消えていった。
それを見たラファルは乾いた笑い声をあげる。

「へ、へへ・・・そうでなくちゃ面白くないよな!!」

ラファルが星の精に命令をしようと右手に魔道書を手にした瞬間、麻生の身体が消えた。
そして、ラファルの背後に立っていた。
次の瞬間、ラファルのすぐ傍で何かが落ちた音がした。
その方にゆっくりと視線を向ける。
そこには、さっきまで自分の身体に付いていたはずの右腕が地面に転がっていた。
落ちているのが自分の腕だと気がついた瞬間、遅れて切断された痛みがラファルに襲い掛かる。

「あ、あ、あああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
 よくも、よくも、俺の腕を!?」

麻生の手にはさっきの大きな剣ではなく日本刀のような形をした刀になっていた。
竜巻を思わせるような烈風を麻生に向かって放つが、それを刀で一刀両断する。
それを見たラファルは言葉が出ない。
足に力を込めて、ラファルに近づいて刀の剣先でラファルの頭を貫こうとした時だった。

(だから恭介とウチと約束じゃん、絶対に人を殺したらだめ。
 例えそいつがどんな悪人でも。)

その言葉が麻生の頭に響き、剣先がラファルの頭に当たる直前で止まった。
ラファルは一瞬、麻生の行動に驚いたがすぐに笑みを浮かべる。

「最後の最後で甘いんだよ!!」

風の魔術を発動しようとした時、ラファルの首が何かに噛まれた。
そして、ゆっくりと身体が浮いていく。

「な!?・・・・まさか・・・スターヴァンパイア!?
 何で召喚者である俺を!?」

ラファルは気づいた。
自分の手元にスターヴァンパイアを召喚に必要な魔道書を手に持っていない事に。
魔道書で制御していたの
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