第65話
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らラファルを捕まえてそれらを解く方法を聞き出せばいい。
しかし、ラファルは依然と鬱陶しいそうな表情のまま言った。
「たかが人間の雌が調子に乗るなよ。」
ラファルは本を開けて唱える。
「妖虫、蟲、妖蛆、蛆!」
ラファの言葉に反応して本が妖しく光り出す。
すると、目の前に二メートル魔方陣が出現する。
そこから大量の蟲が現れた。
蛆のような蟲で蟲でありながら牙を持っている。
その中で一匹だけ巨大な蟲がいた。
大きさはおよそ七メートルは超えるほどの巨大な蟲だ。
七メートルのミミズを想像してもらうと分かりやすいだろう。
口には牙が何本も生えておりそこからさらに触手も生えていた。
美琴達は気持ち悪い蟲を見て吐き気を催し、腰の抜かした者、あまりの醜さに気絶する者もいた。
「お前ら食い殺すなよ。
あくまで手足だけにしろ。」
その醜い蟲達を歪んだ笑みを浮かべながら、ラファルは言う。
麻生はその言葉が聞こえた。
一瞬で距離を詰め、手には絶世の名剣が握られていた。
だが、ラファルは右手で何かを掴むと麻生の絶世の名剣の剣を受け止める。
それは風を圧縮した剣だ。
「そんな幼稚な剣や戦い方で俺を殺せるかよ!!」
その瞬間、絶世の名剣が真っ二つに切り裂かれた。
麻生の表情が驚愕の色に染まる。
絶世の名剣は絶対に折れないという概念が込められた武器だ。
その剣が簡単に切り裂かれたのだ。
(こいつ、並の魔術師じゃない!)
只者ではないとは分かっていた。
しかし、絶世の名剣が折れた事は全く予想外だった。
驚いている麻生にラファルはそのまま右手を麻生の胸に押し付けて唱えた。
いあ! いあ! はすたあ!
(しまっ・・・)
気がついた時には遅かった。
風が吹き荒れ麻生の身体を切り刻み、後ろに吹き飛ぶ。
「捕えろ。」
ラファルがそう言うと何十匹の蟲が麻生の身体を覆い尽くす。
「今のお前を殺しても意味がないんだよ。
だから、星の力を発動するまで雌達と遊ぶ事にした。
早くしないと、この学園の雌達は蟲共の苗床になるぞ。」
麻生は蟲共を能力で吹き飛ばそうとしたが出来なかった。
全身に力は入らず、身動きが出来なくなっている。
星の力は麻生の意思で発動する。
麻生の意識が朦朧としたり、と精神が落ち着かないと発動する事が出来ない。
(おれ・・じしんにかん・・・しょうするのはむりょ・・・くかするは・・ずなのになぜ・・だ・・・・)
朦朧とする意識の中で考えるが答えが出てこない。
しかし、耳はしっかりと機能して
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