第二十七話 教会の赤マントその八
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だから古典を原文でもなんですか」
「あの凄く難しい字を」
俗に『みみずがのたくった様な』と表現される字だ、これも読めるのはというのだ。
「そうした言葉が読めるうちの一つなんですね」
「つまりは」
「古文書解読になるがな」
歴史学では必要な技術の一つだ。
「昔は活字印刷なぞなかったしのう」
「ああ、全部手書きですね」
「本も」
「だから昔の本は非常に高価で数も少なく」
例えば史記もだ。当時は紙もなく木簡に手書きだった。
「手で書いておったのじゃ」
「あの字をですか」
「そうなるんですね」
「まあゴシック体とかが出来たのも最近じゃ」
今読まれている様な読みやすい字もだというのだ。
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