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ヘタリア大帝国
TURN68 連合軍の反撃その十一
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にかくあの戦争であの国の上司はブルボン家になったんだよ」
 彼の上司の家の分家筋になったというのだ。
「目出度くな」
「そういうこともあったんだね」
「そういうことからも俺とあいつは縁があるんだよ」
「じゃあ詳しいんだね」
「それなりにな。で、その伊勢志摩のことか」
「日本さんは知りたいみたいだね」
「わかった、じゃあ色々と教えるな」
 フランスは確かな顔でビルメに答えた。
「あそこはまた独特だからな」
「独特っていうか内戦起こしてるね」
「夫婦喧嘩なんだよ、あれは」
「夫婦喧嘩が戦争になるのかい」
「まああそこはそれが普通だからな」
「普通ねえ」
 いささか呆れた調子で応えるビルメだった。
「何か違う気がするんだがね」
「まあそれでも日本があそこについて聞きたいんならな」
「話はするんだね」
「ああ、そうさせてもらうさ」
「じゃあ今から日本さんのところに行くかい?」
「出撃準備が終わってからな。そうさせてもらうさ」
「わかったよ。じゃああたしはリシュリューに入るからね」
 シャルロットの乗艦である。オフランス軍の最新鋭の戦艦だ。
「そこで姫さんと一緒に出撃準備に入るよ」
「ではご一緒に」
 シャルロットもこうビルメに言う。
「参りましょう」
「それじゃあこっちはこっちでやることがあるからね」
 ビルメは伝えただけだった。
「後はそっちで宜しくね」
「ああ、わざわざ教えてくれて有り難うな」
「お礼なんていいさ。あたしもついでだったからね」
 だからいいというのだ。
「そっちはそっちでね」
「ちょっと行って来るな」
 こうしてフランスは出撃準備を整えてから日本に伊勢志摩のことについて話すことになった。戦いはまさに人類の銀河世界全体に及んでいた。


TURN68   完


                  2012・11・15
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