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くらいくらい電子の森に・・・(誰も死ななかった編)
第五章
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地を送信した」
あとは待つだけだ。僕はベッドにごろりと横になって、杉野に背を向けた。悪い奴ではないことは分かるけど、とにかく僕はこいつが苦手だ。もう係わり合いたくない。
「そうか、君はこの場所から逃げるために、わざと気持ち悪い男の振りを!そ、それなのに僕は君に気持ち悪い、なんて……ごめんね、姶良くん。気持ち悪いは訂正するよ!」
「きもいきもい言わないでくれ腹立つから」
つい口調に苛立ちがにじんだ。ごめん、と小さな呟きと共に、杉野が凹む気配がずっしりと背中にのしかかる。…ああもう、鬱陶しい。
「キッチンは大丈夫でしたよー。…外だったのかしら」
彼女が戻ってきた。僕に騙されたことを知ったとき、彼女はどんな顔をするのだろう。ちくりと胸が痛んだ。だからこそ、彼女とも係わり合いになりたくない。僕は布団を肩まで上げた。
「……具合悪いの?」
「うん、ごめん。少し放っておいて」
本当に胃が痛くなってきた。ごめんなさいお姉さん。あなたとはもっと別の出会い方をしたかったです。せめてもの罪滅ぼしに、裁判ではあなただけは徹底的に擁護しますから。と、心の中で必死に手を合わせながら、ぎゅっと目を閉じてうずくまった瞬間、部屋の外から乱暴に戸を開ける音がした。
「おう、例のガキは起きたか!!」
「ひっ、奴らが来た!」
杉野が怯えたような声を出す。僕も思わず身を起こして、足音の方を見た。程なく、乱暴にドアノブを回し、乱暴に扉を開けて男たちが入ってきた。杉野が、怯えと憎しみを込めて叫んだ。
「出たな、馬と大仏!!」
「………は?」
入ってきたのは2人。長身の男は、よくパーティーグッズの店で売っている馬の被り物をすっぽりと被っている。後ろからちょこちょこついて来た小さめの男は、大仏の被り物だ。
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――何やってんだお前ら。学生コンパのウケ狙い組か。
杉野は僕を庇うように前に出ると、低い声で言った。
「姶良君、気をつけて。こいつらは……」
こいつらは。
「怒鳴るから、とっても怖いんだ!!」
小学生か!!
「おぉ〜、そうだ。俺達は怖いぜ〜。怒鳴られるのが厭なら、言うことを聞くんだな〜」
小学生をカツアゲする中学生か!!!
「えっと…なんですか、その…マスクは」
被り物とかいうと気分を害して怒鳴り始めそうなので、言葉を選んで聞いてみる。
「ふっふっふ…俺達の正体を知られるわけにはいかないからな!知ったらお前、ただで帰すわけにはいかなくなるぜ!!」
俺って知能犯とでも言わんばかりに胸をそらす。その傍らで素顔丸出しのお姉さん。ねえ、馬のお兄さん。隣のお姉さん、素顔丸出しですが。
「いやっ!!もう止めてください烏崎さんっ!!もう…だれも傷つけないで、烏崎さんっ!!」
お姉さんが、吼えた……本名を……。
「ば
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