虚無の一日 part1
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1日だな」
「煩いぞ、デルフリンガー」
とある武器屋は閑古鳥がなくほど暇だった。
「ちょっと、誰かいるから?」
ルイズはその武器屋に入った。
その後ろにはナルミが武器を見渡していた。
「へい!いらっしゃい!」
店主はルイズの服を見て
「私は何も悪いことなんてしていませんよ、えぇ本当ですとも」
「いったい、何を勘違いしているのかしら?私は剣を買いに来たのだけど」
「こいつは驚いた!!」
「何でよ?」
「それはもちろん、メイジは杖、傭兵が武器って言うのが一般的ですから」
「使うのは私じゃないわよ」
そう言って、ルイズはナルミを連れてきた。
店主はナルミを値踏みするように見ると、小声で
「カモが来たぜ…………それでは、奥から取ってきますわ」
そう言って、店主は奥に消えていった。
「おい、そこの黒髪の旦那。気を付けろよ、全部ナマクラの剣だからな」
ふいに後ろからそんな声が聞こえた。
二人はほぼ同じタイミングで後ろを振り返ったが誰もいなかった。
「何なんだ?今の?」
首をかしげていると、店主が奥から武器を持って来た。
「これなんか、どうですか?名工シュペーが作ったと言われる、名剣でさぁ」
ナルミはその剣を取って見ると、
「少し、試し切りをしてもいいか?」
「良いですけど……いったい、何を切るつもりで?」
ナルミはガラクタみたいなのが多そうな所から一本の錆びた剣を取り出すと、錆びた剣を床に刺して、
名剣で叩き切ろうとした
カラン
が切れたのは、名剣と言われた方だった。
「…………」
「…………」
両者に深い沈黙が流れた。
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