第四章 空白期編
第百一話 『士郎の子供と魔術事件』
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Side シホ・E・S・高町
ミッドチルダ新暦69年。
私達が中学生になってから私、なのは、フィアが教導隊入りを果たした。
フェイトも執務官試験に三度目にしてようやく受かってみんなで喜んだ。
はやても上級キャリア試験を一発で合格。
アリサ、すずか、アリシアも正式に管理局入りして魔術師として魔術事件対策課に入った。
私達が全員軌道に乗り始めたこの年。
そんな時にビッグな事件が舞い込んできた。
それはというと…。
「あーあー…」
「こら“ツルギ”。あんまり駄々をこねるな」
「ほら。いないいないばーだ」
アインスが一人の赤ん坊を抱いていて士郎があやしている。
「アインス、私にもアインスとご主人様との“子供”を抱かせてくださいな?」
キャスターがその赤ん坊の事を士郎とアインスの子供という。
実はというとアインスは去年の夏から秋辺りから妊娠していることが発覚したのである。
そして今年の五月過ぎに待望の男の子を産んだのだ。
名前は『八神ツルギ』。
名前の由来は『八神の家族を守れるツルギであれ』というらしい。
士郎もそれでアインスと出来ちゃった結婚をして衛宮の性を『八神』に変えてとうとう八神の家族に完全に仲間入りしたようである。
そして二人の左薬指には結婚指輪が光っていた。
私達も小学6年生の夏過ぎに行われた結婚式では盛大に二人を祝福したのは記憶に新しい。
ウエディングドレスを着たアインスもその時、お腹に宿った命を慈しみ、お腹をさすりながらとても幸せそうに微笑んでいた。
大師父もちゃっかり式場に参加していたのには驚いたものだ。
どうも水晶玉で撮影をしていたようでそれをリンや桜に見せに行くと声を出して笑っていた。
私はそれでリン達が怒るのか、はたまたそれとも心から祝福するのか…怖くて想像できなかった。
「…それにしても士郎。いつの間にアインスと子供を作っていたのよ? 付き合いだしたのは去年の春過ぎでしょう?」
「いや…話すタイミングがなかったのだ。それに…話せるものでもないだろう?」
士郎は穏やかに笑う。
「そう…。それでツルギ君なんだけど、どんだけハイブリッドなの…?
士郎の魔術回路は108本だからそれに40本プラスする形で148本に増えている。
しかもリンカーコアは士郎とアインスから引き継いだのかまだ生まれたてなのにすでに推定魔導師ランクがAAA+持ち、9歳の時のなのはと同じだわ。
成長すれば魔力も増えてすぐにオーバーSランク突破は夢でもない…。
さらにどういうわけか魔術適性が調べてみたら士郎も私と同じく『平行世界の運営』を使えるからなのか属性は『剣』に『地水火風空』の全属性を持っているアベレージ・ワン+剣という豪華ぶり。
一年前に再度私と素材や
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