第四十八話
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ーを押し込むことにより、キリトの頭上に見慣れたデュエル申請メニューが現れた。
あと三時間でボス戦という、こんな大事な時にやるのは自分でもどうかと思うが、今のうちにやらなければいけない理由がある。
キリトもデュエル申請を受けた最初は困惑していたものの、俺からデュエル申請をした理由を聞くと、何とかデュエルを受けてくれた。
デュエルの場所は血盟騎士団の団員の訓練所で、あまり目立ちたくはないために、出来る限り使われていない場所をアスナに確保してもらった。
その場所は典型的な空き地としか言えないようなところで、普段も人がいないのに、こんな時に人がいる筈もなかった。
デュエルの形式は当然ながら初撃決着モードであり、キリトにはあのクリスマスの日に敗北する原因となった、ユニークスキル《二刀流》を使ってもらう。
これならばキリトにもボス戦前の訓練にもなるし、何より、俺のその理由には《二刀流》が密接に関わっていた。
「悪いな、いきなりこんなこと頼んで」
「いや、いいさ。それより、ショウキと《二刀流》で戦うのは始めてだな」
クリスマスの日は最後に少し使っただけだからカウントしないのか、それともあの戦いのことをカウントしてないのかは知らないが……
そして、デュエルを申し込んだのもある理由からとはいえ、やるからには負ける気はない。
秒数にして五秒後、俺たちの頭上に『DUEL』の文字が表示され、アスナが見ている中で俺とキリトのデュエルが始まった。
このデュエルでの先手をとったのは、二刀を持ったキリトだった。
勢い良くダッシュした黒と白の剣戟が頭上から迫るものの、伊達に日本刀を使っているわけではなく、愛刀の長さは完璧に把握している。
日本刀《銀ノ月》により二本の片手剣を同時に防ぐものの、キリトは即座に次なる行動へて移る。
流石はキリト、とにもかくにもまず反応速度が早い。
黒い方の剣が、頭上へと日本刀《銀ノ月》を防御に回しているためにがら空きになっている俺の胴体を狙うが、足を上げて足刀《半月》で防御する。
そのまま足刀《半月》で黒い剣を弾くように身体を回転させると、ついでにそのまま勢いをつけた足刀《半月》からの回し蹴りをキリトへと叩き込んだ。
だが、キリトは攻撃に使っていなかった白い剣を手のひらで回して俺の回し蹴りを弾き返した……ドラゴンのブレスをも防ぐ、片手剣のソードスキルだったか。
「はっ!」
片足を弾き返されたせいでバランスを崩してしまった俺に、キリトはここぞとばかりに発生の速い《ヴォーパル・ストライク》が俺の胸へと発動するが、当たってなぞやらない。
「《縮地》ッ!」
不安定な態勢ながら何とか高速移動術《縮地》を発動することに成功し、キリトの背後に回り込むこと
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