機動戦士ガンダムSEED
0226話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
実際に戦闘が可能になるのは単純計算で9日程先になるが、そのジェネシスというのは大丈夫なのか?」
「……ん? あぁ、そうか。お前達には説明していなかったな。ヤキン・ドゥーエに対する奇襲はやろうと思えばすぐにでも可能だ。俺達シャドウミラーにはシステムXNという転移装置があるんでな」
「馬鹿なっ、転移装置だと!? お前達はそんな物を持っているのか」
驚愕の表情で俺を見るイザークとナタル。
「俺達の世界とこの世界では技術的には数十年、下手したら百年単位の差があるからな」
「にしても、転移による奇襲と言うと思い出すわね」
俺達のやり取りを聞いていたレモンが苦笑を浮かべながら呟く。
「何を思い出すのだ?」
レモンのそんな様子が気になったのか、コーネリアが尋ねている。
「私達の世界に異星人が攻めてきた事があってね、そいつ等の使っていた戦術が今アクセルが言ってるような転移装置による奇襲攻撃だったの」
「異星人って、それは前に言っていた?」
キラが思わず呟いている。他の面々にしても同じような顔で俺やレモンへと視線を向けていた。
そう言えば、SEEDの世界ではファーストコーディネーターのジョージ・グレンが木星でエヴィデンス01とかいう化石を発見していたな。それもあって、この世界では地球外生命体に強い興味を持っているのだろう。それにこの場にいる面々の幾らかには以前俺達が異星人と戦った経験があると漏らした事もあったしな。
「ええ。インスペクターという異星人がね。それに元々私達の本拠地であるホワイトスターもまたエアロゲイターという他の異星人の移動要塞よ? それをアクセルが空間倉庫を使って奪った訳だけど」
「話がずれてるぞ。ともかく、4日後に準備万端の状態でヤキン・ドゥーエに奇襲攻撃を仕掛ける。これはいいな。それでキラ、フレイの様子は?」
俺に話しかけられたキラが微かに顔を曇らせながら口を開く。
「現在は部屋で眠っています。救命ポッドに入れられて宇宙に投げ出されたのがかなり堪えたようで」
考えてみればフレイが救命ポッドで宇宙に放り出されるのはヘリオポリスに続いて2度目なのか。しかもヘリオポリスの時は避難先がそのまま放り出された形なので周りに多くの人がいたが、今回はフレイ1人だけでだ。
「そうか、後でゆっくりと話すといい。それで、例のディスクは?」
「これです」
ポケットから取り出したディスクをこちらへと渡してくる。
「さて、本当に俺の知ってる通りだとしたら……」
ブリーフィングルームにあるコンピュータへとディスクを挿入し、中のデータをスクリーンモニタへと表示させる。
「……やっぱりな」
そこに表示されているのはフリーダムにジャスティスの設計データ。そし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ