暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
戦闘校舎のフェニックス
第1話
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とを言ったのでこけてしまった。

「ぜーはーぜーはーぜーはー」

「ナギ、大丈夫?」

「ええ、平気です」

 自転車を止めて、リアス先輩が心配してくれた。兄さんはそこまで余裕がないらしい。幸い怪我はしなかったのでよかった。僕の無事を確認して、再び走り始める。

「イッセー。まずは基礎鍛錬から少しずつでも強くなりなさい」

 悪魔の世界は単純で力が強ければ強いほど、上を目指せるらしい。他の能力でも上に行けるが、兄さんにそっちの才能があるとは思えない。故に毎朝、体力を上げるために走り込みだ。僕はついでだから、一緒に走っている。

「私の下僕が弱いなんてことは許されないわ」

 リアス先輩はそう言った。つまり結構なスパルタなのだ。朝から、二十キロ以上走り、ダッシュは百本以上。筋トレも各種かなりの回数をやっている。

 さすがにこれはキツイが、最初に比べれば慣れたと思う。

「はぁはぁはぁはぁ・・・・・・・・」

「ハッ、ハッ、ハッ。ふう」

「お疲れ様。さて、次はダッシュよ」

 リアス先輩は本当にスパルタだ。





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「あなたの能力は基礎が高ければ高いほど意味があるのよ」

「ういっす・・・・・・・・六十五・・・・・」

 現在筋トレ中だ。兄さんの上にはリアス先輩が乗っている。

「おうっ!」

 兄さんが突然変な声を出したので、見てみるとリアス先輩にお尻を叩かれていた。

「邪念が入っているわ。腰の動きがいやらしいわよ」

 ・・・・・・・・・・・・・こんな時でもいやらしいことが考えられるなんて、本当にすごいと思う。尊敬なんて微塵もしないが。

「そ、そんな・・・・・・六十八・・・・。部長が乗っているので・・・・・・・六十九・・・・・俺のお馬さん根性がマックスになりますよ・・・・・・・・」

 お、お馬さん根性・・・・・・・・・・。笑いそうで腹筋がプルプルと震えた。

「腕立て伏せしながらおしゃべりできるなんて、成長したわね、イッセー。もう百回追加しましょうか?」

 リアス先輩、それはさすがに兄さんが朝から瀕死になりますって。

「うーん、そろそろ来てもおかしくないんだけど・・・・・」

「? だれか来るんですか?」

 僕がそう聞くと、「すいませーん」と言う声が聞こえた。

「イッセーさーん、ナギさーん、部長さーん! 遅れてすみませーん・・・・・・・はぅっ!」

 見ると走ってこちらに来ているアーシアさんが見事に転んでいた。見事な転び方だ。ある意味、才能だろう。





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