プロローグ
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に間に合うかイ?」
「もちろん。なんならモモたちと一緒に登校してあげましょうか?」
彼女はドヤ顔でそういった。それを聞いた鉄心はため息をつきながらもどこかうれしげだった。
「はぁ・・・。まったくお前も変わらんのう。まぁいいじゃろう、しかし川神に入るときは気を消せよ?モモに気づかれるからのう。ああ、あと何か持っていくものはあるかの?」
「ん?そうね、じゃあこのバックおねがい。ええとちょっと待ってね外套はっと・・・。あ、あったあった」
彼女が取り出したのは頭まですっぽりと入ってしまう黒い外套だった。それを頭からかぶると顔が口元の部分しか把握できないほどになってしまった。
「じゃあ。ルー師範代これよろしく」
先ほど脱いだ服を乱雑に入れたバックをルーの方に軽く放り投げる。
「あア。わかったよって重イ!すごく重いんだけど何が入っているんだイ!?」
軽く放り投げられたのを見てそれをキャッチしようとしたルーだがあまりの重さによろけてしまった。
「ああー……。お土産とかいろいろかな。じゃあおねがいね」
ルーの様子に若干負い目を感じたのか後頭部をぽりぽりと掻きながら彼女は苦笑した。
だが再度、荷物お願いね、と述べると駆け出してしまった。
「おい!もう少し話を聞いていかんか!!おい!千李!!」
鉄心が彼女を呼び止めるがときすでに遅し。千李と呼ばれた彼女は川神への道を駆けていく。その姿は疾風というにふさわしいすでに姿はゴマ粒のように小さくなってしまい、遠くのビルからビルへと飛び移りながら走っていくがもう見えなくなってしまった。
この物語は川神千李とその仲間たちの物語である。
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