プロローグ
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「うむ。最後のやつがなければよかったんじゃがのう・・・。まぁええわい。」
若干あきれ気味だったがにかっと鉄心が笑う。
そう彼こそがかの有名な川神院の現総代川神鉄心その人である。そしてもう一人その川神院で師範代を川神学園では体育教師を務めるルー・リー師範代だ。
「ところで……。じじい、今日私が帰ってくることはあいつ等にはいってないわよね?」
「ほっほっほっ。言うとらんよわしもこういうサプライズ的なやつ結構好きじゃしな」
「それもそうだったわね。じゃあ頼んどいた私の制服ある?」
彼女がそういうと鉄心は持っていた鞄を渡す。
「ほれこの中にはいっとる。さっさと着替えてしまえ」
「そうね、じゃあちょっと着替えるわ」
そういうと彼女は鞄から制服を取り出すと、着ていた服の上着を脱ぎ始めた。
それを見ていた鉄心が問う。
「おい此処で着替えるのか?さすがに人目があるぞい」
その問いに対し彼女はフッと鼻で笑う。
「大丈夫よ。一般人には見えないぐらい早く着替えるから」
彼女がそういった一秒後にはすでに彼女は制服を着ていた。
「どう?見えたじじい」
またもニヤリと笑いながらで彼女が言う。
「…悔しいがまったく見えんかった。」
鉄心はそれに対しかなり悔しそうにつぶやいた。
「総代!!馬鹿なこと言わないでさイ。」
ルーが鉄心の発言に突っ込みを入れる。まぁ実際彼女の着替えは早すぎてさすがの鉄心でさえ見ることができなかった。
「それはそうと……。ねぇじじい?」
「なんじゃい?」
「これ……。胸が入らないわ」
確かに彼女の姿を見ると制服の下に来ている黒の半そでのインナーシャツが見えてしまっている。
主に胸の部分が。
さすがに彼女の豊満すぎる胸は制服には入らなかったようだ。
「ふむ。しかしのうそれより大きなサイズはないんじゃよ。じゃから羽織ってみてはどうかの?モモのように」
「うーん。そうしようかしらね。それ以外方法ないし」
そういうと彼女は制服の上着を肩から羽織った。
「さて、では準備も整ったことじゃし。帰るかのう川神へ、車を手配してあるからの積もる話はそこでゆっくりと……」
鉄心が振り返りながらそういいかけると彼女から、
「いやいいわよ。私は走って帰るから」
とありえない言葉が発せられた。
「は?」「へ?」
その発言に対し鉄心とルーが素っ頓狂な声を上げる。
それもそうだろう此処は千葉県で川神市は神奈川県だ。かなり離れているとはいえないものの人が走っていくにはかなりの距離がある。
「本気かの?」
「ええ、本気よ」
「学校の授業
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