決勝戦ですよね?梨華の過去?
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
審をつれて審判台に向かっていった。
去年の審判とは違いかなり緩い審判のように思えた。
去年の審判は両校の戦車の中まで規定違反がないか確認をしていた。
しかし今年はそれがない。
多分だけれども苦情があったのであろう。
「みほ。私たちは囮になる。だからみほたちで倒してね。」
「うん。任せて。」
そうして私たちは自分の戦車に乗った。
「最後にりかりんはなんて言ってたの?」
戦車に乗った私にさゆりさんが聞いてきた。
さすがに極秘の作戦だから言えないけど誤魔化す方法が思い付かなかった。
さゆりさんは不安そうな顔をしていた。
「言えないことなの?」
言ってはいけないことだけどどう説明すればいい。
先攻するとでも言えばいいのかな。
私はかなり悩んでいた。
「言えないならいいけど。みぽりん。無茶はしないでね。」
「うん。心配してくれてありがとう。」
無茶をするのは梨華たちの方だけどね。
頑張ってね。
梨華。
「みんな。今日は私たちが囮だからね。白河女子高校だった頃の実力を見せつけるのよ。」
「はい。」
「任せて下さい。」
「もちろん。」
「了解です。」
今日ははやたちが出ていない。
はやたちには決勝トーナメントに向けて色々な準備をしてもらっている。
だからはやたちの分まで頑張らないといけない。
絶対に負けたなんて報告したくない。
笑顔で勝利報告をする。
それをはやたちは待っているはず。
『それでは試合開始。』
無線から未来君の声が聞こえてきた。
主審だから当たり前なのだけどね。
「本隊から離れるよ。さやね。」
「了解。」
私たちはゆっくり直進する本隊を抜かして敵(鹿島女子学園)陣営目指して進んだ。
もちろん敵(鹿島女子学園)陣営近くに着いたら隠れながら攻撃も加えるけど。
「梨華。武部さんが文句言ってるけどどうする?」
私は武部さんが何に対して文句を言っているのかわからなかった。
だってこの作戦はみほも知っている。
つまり隊長公認の行動なのだから。
それに私たちは遊撃隊。
本隊とは別行動をするのが基本。
「梨華。相手の偵察だと思われる戦車を発見したよ。」
偵察ならここで叩いておかないとめんどくさくなりそう。
しょうがない。
「一旦停止して。装填は?」
「済ませてあるよ。」
毎回行動が早い。
「発射。」
撃った砲弾が敵に向かって飛んでいった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ