微粒子
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るから注意が必要だよ。
と僕は言いたくなってしまった。
僕は42番ホームを見ると大きな鞄を持った女性が歩いていた。
髪は長くて毛の色は金色。
女性の僕でも見とれてしまう美しさだった。
「咲。今の人見た?」
「うん。凄くきれいだった。」
「私なんか見とれちゃったよ。」
良かった。
絵里も見とれていたらしい。
「そろそろ指令部に行くね。」
「うん。頑張ってね。」
僕は絵里と別れると一人でレビュース分岐点を歩き回った。
複雑な構造、故に迷う人も多いらしい。
僕はどんどん奥に進んでいった。
そして今現在は絶賛迷子中である。
僕は地図を探し動き回っていると、
「おまえ。迷子か?」
「はい。」
ついに人に話しかけられました。
これで目的地に行ける。
僕はそう思ったのですが、
「それじゃあ俺と一緒だな。」
この人も迷子見たいです。
よく見るとこの人の服装は技術部の作業着だった。
「俺の名前はナスカって言うんだ。お前は?」
「夏村咲です。」
ってあの人ナスカって言ったよね。
早速会っちゃったよ。
でも見た感じ普通なんだけど。
「なんだよ。じろじろ見られると恥ずかしいじゃねえか。」
「ごめん。それでナスカ君は何処に行く途中だったの?」
「待合室なんだが何処にあるのか分からなくて気づいたらここにいた。」
本当に職場で迷う人いたんだ。
聞いてはいたけどビックリだよ。
僕は絶対にこんなへまはしないぞ。
ってもう迷子だから意味ないか。
「メーテルが待っているのに。」
なんだか急を要するようだから先に待合室に行きますか。
「それじゃあ行こっか。」
僕は来た道を戻ることにした。
なぜかと言うと、来る途中で待合室の前を通ったからである。
「おーい。何処に行くんだよ。」
あの人は自分のいきたい場所をもう忘れたのよ。
「待合室でしょうが。誰だか知りませんがあなたの大切な人が待っているのでしょ。」
僕はナスカに向かって言うとまた歩き始めた。
ナスカがしぶしぶついてくるのがわかった。
ナスカの大切な人って誰かちょっと気になっちゃった。
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