暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第50話 チュパチュプチュッポン
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? な、何だ!? なんかすごい悪寒が!? この悪寒、覚えがあるぞ!? 確かあれはアーシアに初めて会った時、教会の近くで感じた悪寒にそっくりだ! で、でもどうしてこんな所で!?

「うちの玄関から聖なる波動の残り香を感じます」

「でも問題はイッセーの家にゃ。イッセーの家の中から尋常じゃないほどの聖なる波動を感じるにゃ」

「この波動、これって聖剣じゃない!?」

「この波動……確か……」

 そ、そんな!? レイナーレの言葉が本当なら、うちに聖剣があるっていうのか!? それに龍巳は何か心あたりがあるのか? ってそんなことより!

「ちょっと待てよ! それってもしかしてうちに悪魔祓い(エクソシスト)がいるのか!? うちには母さんがいるんだぞ!?」

「そんな!?」

 俺の言葉にアーシアがショックを受けたように口を手で覆う。でも

「いえ、大丈夫です。おばさまの気も感じます。乱れてもいませんし、危害は加えられていないようです」

「人質にでもするつもりかにゃ? どちらにしても……ふざけたことしてくれるじゃない」

 皆が殺気立ち始める。これは……覚悟を決めたほうがいいか。母さんを巻き込んでしまった以上、もう俺が悪魔だってこと隠すわけにはいかなくなったな。

 そうして皆で警戒しつつも家に向かおうとすると……

「待った」

 今まで黙っていた火織が待ったをかけた。

「? 火織お姉ちゃん?」

「皆は私の家で待機していて。イッセーの家には私とイッセーだけで向かうわ」

「「「「「「!?」」」」」」

 ちょっ!? 火織、何考えてるんだ!?

「火織姉様危険です! 家の中から悪魔祓い(エクソシスト)らしき気配が2つ感じられます!」

「聖なる波動もこの間の雑魚どもとは比べ物にならないにゃ!」

「大丈夫よ」

「なんでそんなこと言えるんだよ!? 母さんが人質に取られてるかもしれないんだぞ!? ここは皆で行った方が!」

「だから大丈夫だって。居るのは私の、いえ私達のお客さんよ」

 そう言って火織は俺の肩にポンッと手を乗せる。……え? 俺と、火織の客?

「……火織お姉ちゃん、どういうこと?」

「詳しいことはあちらの話を聞いてから話すわ。とにかく相手を刺激したくないから、皆は待ってて」

 そう言って火織はスタスタ行っちまった。

「ちょっ!? 待てよ火織!」

 俺は慌てて火織の後を追いかける。振り返れば皆が追いかけるべきか悩みつつその場を動けずにいた。

「火織、本当に大丈夫なのか?」

「多分大丈夫よ。殺気だって感じないし。とにかく下手なことは言わないようにね」

 ……それって下手なこと言ったら危ないってことか? それのど
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