機動戦士ガンダムSEED
0225話
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ドミニオンの左舷カタパルトデッキからその艦内へと侵入した俺とムウ。乗っていたストライクとグロウセイヴァーに関してはドミニオンのMSデッキへと置いてきた。この艦の整備員達もいたが、一応この機体に近づいた奴は一緒にドミニオンへと入って来たメギロートが無条件で攻撃すると言っておいたので、命を大事にする奴なら死ぬ事はないだろう。それを知った上で俺達の機体へと手を出そうとするのなら、殺されても自業自得だ。
「……思ったよりも人がいないな」
ムウの呟きに黙って頷く。
MS格納庫から出て通路を進んでも、出会うのはMSパイロットや保安要員とかではなく整備員やオペレーター、中には食堂のコックなんてのもいた。
「俺達が侵入したのは既にブリッジでも察知している筈だ。何せ堂々とカタパルトデッキから入って来たんだからな。それに当然格納庫からも連絡がいっているだろう。となると……」
「ふん、俺とアクセルが確実に来るであろうブリッジで待ち伏せるか。ありがちな手だな」
「それも、恐らくこの艦の保安要員なんかが総出でな」
「なるほど、いかにもブルーコスモスのやりそうな事だ」
ムウの手には格納庫から通路に出た時に腰に装備していた拳銃が握られている。ムウの持っている拳銃を見ながら、俺は脳裏に表示されたリストの中からレモン達技術班が改造してくれた拳銃を選択する。この世界の人間相手なら素手でどうにでも出来る自信があるが、一応念の為にだ。
「……つくづく羨ましいな、お前さんのその能力は」
そんな俺の様子を見ながら、ムウがボソリと呟く。
「そうか? ……そう言えば、レモンも昔同じような事を言っていたな」
既に空間倉庫の存在が当たり前になっている俺に取っては、あって当然のものなのでそういう風に言われても微妙に困る。
そんな下らない話をしながらも、ブリッジへと続く最後の通路へと辿り着く。当然の如く通路には人の姿は無いが、扉の向こうにあるブリッジからは拙い殺気が放たれているのが感じ取れた。
「さて、どうする? このまま特攻というのは俺の趣味じゃないが」
「それは俺もだ。この程度の敵相手なら特に問題無く制圧出来るだろうが、ブリッジにいるナタルを負傷させる訳にはいかないだろう? ついでに、ブルーコスモスのメンバー以外も」
今回の戦闘で連合軍の軍人を散々殺しておいて言う台詞では無いかもしれないが、ムウの恋人であるナタルの仲間なのだから出来れば助けてやりたいと思う。
「という訳でちょっと休憩だ」
「は?」
信じられないといった様子でこっちを見るムウをそのままに、床へと腰を下ろす。
「おい、アクセル。巫山戯ている暇は」
「いいから、お前も座れ。ナタルを無事助けたいんだろう?」
「……」
不承不承なが
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