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転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0225話
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ここに? 貴方は確か教官として転属になった筈じゃ?」
「アラスカで嫌な予感がしてな。それで結局アークエンジェルに戻ってサイクロプスの自爆に巻き込まれた訳だ」
「そうですか。ムウが転属した先を探しても見つからない筈です」
「ま、今は元気でオーブに協力しているよ。……それでアクセル、これからどうするんだ?」
「そうだな、取りあえずナタルは捕虜って事にでもして連れていくか。ドミニオンは……悪いが、艦長無しで他の艦と月基地へ戻るように」
「いいのか?」

 ムウの言葉に頷く。

「俺達の強さを広めてくれる者がいないと、また連合軍やザフトが余計なちょっかいを掛けてくるだろうしな。その為に自分達がどうやって負けたのかをしっかりと上に報告して貰う必要がある。……で、問題は……」

 床で気を失っているアズラエルへと視線を向ける。

「アズラエルか? 殺すんじゃなかったのか?」
「もちろんそのつもりだった。だが、生きてるなら生きてるで使い道があるんだよ。この戦争が終わった後の連合軍側のスケープゴートとかな」
「生け贄の羊か。……だが、ブルーコスモスが今までやってきた事を考えればある意味自業自得だろうがな。よっと」
「ちょっ、ム、ムウ。いきなり何を!?」

 いきなりムウに抱え上げられて動揺するナタル。……あっちは自分の恋人を抱え上げているのに、こっちはアズラエルか。とは言え、ムウに言ったようにこいつには連合のスケープゴートになってもらうという大事な役目があるので殺す訳にもいかないだろう。スライムの攻撃で死んでたなら死んでたで全然構わなかったんだがな。
 ムウのように横抱きではなく、アズラエルの胴体を右肩へと乗せて運んでいく。

「ナタル、ブリッジクルーに命令を頼む。生き残っている連合軍艦隊を率いて月基地へと帰還しろとな」
「……了解した。皆、聞いての通りだ。ここで無駄に命を散らせる必要も無いだろう。生き残っている艦を率いて月基地へと帰還せよ。戦闘の経過については基地司令に提出するように。……皆、私の拙い指揮で迷惑を掛けたが、よくここまで付いてきてくれた。礼を言う」

 ムウに抱かれながらも敬礼をするナタル。ブリッジクルーの返礼を受けながら、俺とムウは格納庫へと向かい自分達の機体に乗ってアークエンジェルへと帰還する。
 ちなみにドミニオンにいる整備員達は俺の言う事を真剣に受け止めたらしく、グロウセイヴァーやストライクの周囲には死体やメギロートからのサークル・レーザーが発射された痕跡は一切無かった。
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