機動戦士ガンダムSEED
0225話
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する。このスライムの壁は並の銃弾は通さないから、お前は突入したら遠慮無く銃を撃ちまくっても構わない」
俺の言葉に黙って頷くムウ。俺はその様子を見ながらスライムのコントロールに意識を集中する。ブリッジの天井へと壁を作るのに十分なスライムの量を確保し……
「行けっ!」
俺のその言葉と共に、ムウが解き放たれた猟犬の如くブリッジへと突入していく。同時に俺もスライムをコントロールして、ブリッジクルーとナタルをアズラエル達から遮断するようにスライムの壁を作りあげた。
「うわっ、なんだよこれ!」
恐らくアズラエルの仲間だろう者の声が聞こえてくるが、それもしょうがない。何せいきなり目の前に銀色の壁が現れてブリッジクルーと自分達を分断したのだから。
「うおおおぉぉぉっっっ!」
同時にムウの雄叫びと、パパパパパパンッという、思いの外に軽い銃の発砲音が連続して聞こえる。
ムウの撃った銃弾により、倒れ込む音が5、6、7……ちぃっ、さすがに全員は無理か。
「ムウ、一端退け!」
俺の言葉に、ブリッジから飛び跳ねるようにして通路へと飛び出してくるムウ。その様子を見ながら、ナタルやブリッジクルーとアズラエル達を分断している壁を操作して十数本の鋭いトゲ――いや、この場合は槍と言った方が正確か――を作り出す。
「ぎゃあっ!」
「ひぃっ、何だよこれ!」
「うわああぁぁぁぁっ!」
まだ立っていた3人分の悲鳴が聞こえたのを確認し、無造作に槍を引き抜く。その時に再び悲鳴が聞こえてきたが、問題は無いだろう。
「ムウ、一応念の為だ。様子を見てきてくれ」
「あ、ああ。それは構わないが……あのスライムとかいうの、俺を襲わないよな?」
「あのスライムは俺の手足と同じようなものだ。俺が動かそうとしない限りは問題無い」
そう保証した事でようやく安心したのか、それでも恐る恐るブリッジの中を覗き込む。
「……OK、もう大丈夫だ」
「了解」
スライムへと触り、そのまま空間倉庫へと収納する。
「うおっ! いきなり消えたぞ」
そんなムウの言葉に苦笑を浮かべつつ、俺もドミニオンのブリッジへと入っていく。
まず目に入ったのは当然と言うか、ブリッジの床へと倒れ込んでいる10人だ。殆どが死んでいるようだが、数人はまだ息があるらしい。
「……アズラエルもか」
そして驚いた事に、アズラエルもまた生き残っている側へと入っていた。
「ム、ムウ? それにアクセル・アルマーも……」
聞こえてきたその声が誰の声か分かった途端、ムウは床に転がっている者達はそのままに声の方へと駆け寄っていく。
「ナタル、無事か!」
「え、ええ。撃たれたのは足なので何とか。……それよりもムウは何故
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