暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0225話
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らも俺の隣に腰を下ろすムウ。

「はぁ……で、どうするんだ?」
「まぁ、見てろ」

 空間倉庫を展開し、スライムを出現させる。隣で俺が何をするのかと見ていたムウは『うおわっ!』といった声を上げていたが。

「と言うか、スライムを見るのは初めてだったか?」
「あ? ああ。話には聞いていたが、実際に見るのは初めてだな」
「そう言えばそうだったか。まぁ、それはともかくこのスライムは俺の意志通りに動くし、音や温度、触覚で相手を察知出来るという優れものな訳だ。つまり……」

 意識を集中して、スライムを伸ばす、伸ばす、伸ばす……1mm程度まで細くなったスライムは、通路にあるメンテナンスハッチからその身を伸ばして隙間へと潜り込み、ある時はスライムを通せる程度の穴を空け、ブリッジの天井へと辿り着く。そこからさらにその身を0.1mm程度まで細くしてブリッジの中へと侵入する。
 まず聞こえてきたのは複数人の息遣い。ざっと18……いや、19人か。聞こえてくる方向と、アークエンジェルのブリッジを思いだしブリッジクルーの人数は……9人、か? だが、これは……

「ぐぅっ」

 何かを堪えるような、ナタルの声。そしてその声と同じ場所から聞こえてくるのはポタ、ポタ、という何かが垂れる音。汗か?

「くそっ、くそっ、くそおぉっ! お前は僕の言う事を大人しく聞いていればいいのに、なんでいちいちそうやって逆らうんだよ。この戦いが終わったら軍事裁判に掛けてやるから覚えてろよ」

 聞こえてくるのはヒステリックなアズラエルの声。苛立ちと焦燥で酷く切羽詰まった様子に感じられる。なるほど、原作のように追い詰められている訳だ。となると、もしかしてナタルからポタポタと床へ垂れているのは汗じゃなくて血か? 少なくても俺が偵察を始めてからは銃声が聞こえなかったから、撃たれたとしたらその前だろう。そして銃を構えている人数は9人で、ブリッジの扉の方を向いている。

「ブリッジ内の戦闘要員はアズラエルも入れて10人。そのうち9人はあそこのドアの向こうで待ち構えている」
「もう1人は?」
「アズラエルだ。ここからが悪い知らせだが、どうやらアズラエルがナタルに向かって発砲したらしい」
「っ!? ナタルの様子は!」
「取りあえずすぐに命に別状がどうこうって訳では無いようだから安心しろ」

 ナタルが撃たれたという事実にムウの顔が緊張で引き締まった。そんなムウを落ち着かせながら突入の作戦を伝える。

「いいか、俺はこのスライムの操作に集中しないとならないから、実際に突入するのはムウ1人でという事になる」
「……分かった」
「安心しろ、スライムできちんと援護するから。まずこのスライムでナタルの周辺に壁を作ってアズラエルや戦闘員からナタルとブリッジクルー達を分断
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