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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
強さの基準
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に鍛えてきたんだからね!アンタみたいな馬鹿とは違うのよ!」
ハツキも自身の強さに些かの誇りがあり、ナールの言い分にムキになって言い返す。
「ふん!じゃぁ俺様と勝負しろ…俺様が勝ったら、その『黄金の爪』を頂く…お前が勝ったら………う〜ん………えっと…………何か欲しい物はあるか?」
「うっさい!お前が負けても何も奪わないでいてやる!お前の物など何一つ欲しい物などない!」
最早完全に頭に血が上っているハツキ…
黄金の爪と星降る腕輪をリュカに託し、ナールに向けて構えを取る。

「あ〜………ハツキさん…落ち着いた方が良いよ…」
リュカはハツキからアイテムを受け取ると、困った顔で彼女を宥める。
「武器を装備していないお前など、俺様が瞬殺してくれるわ!」
しかし、もうどちらも相手を叩きのめす事しか頭にない。
困り果ててるリュカだが、取り敢えず立会人になろうと、2人の間に割って入った。

「はぁ…じゃぁ、2人のタイマン勝負ね。武器又はアイテムの使用は不可。魔法の使用も不可。それと相手を殺すのも絶対駄目だからね!あと勝負は僕の見える所で行う事…見えなくなった方は負けね」
そこまで言うと3歩下がり右手を上へ掲げる。
「それでは………始め!」
掲げた右手を勢い良く下げ、大きな声で開始を宣言!

リュカの合図と同時に地を蹴ったのはナール。
彼の中で渾身の一撃をハツキに浴びせる……が、ハツキは素早くサイドステップで攻撃を避け、逆に鋭い蹴りがナールの左頬へ炸裂する。

ハツキは勿論、アルルやマリー等もこの一撃で勝負が着いたと思い込んだ…しかし、ナールにはさほど効果がなかった様で、直ぐさま体制を整え反撃に転じる。
勿論、効果がなかったとは言えハツキの蹴りがあたらなかった訳ではない、ナールの驚異的な打たれ強さで、ダメージが少なかっただけである………もしくは馬鹿すぎて、痛みを感じてないのかもしれない!?
だがハツキにしてみれば大事で、我を忘れた手加減無しの一撃に、崩れることなく攻撃を仕掛けてくる相手に恐怖を憶えた!

その後もナールが攻め、ハツキがカウンターで返すというやり取りが続いて行く…
両者の戦いを端から見ると圧倒的にハツキが有利で、何度も攻撃を喰らいボロボロのナールは見た目から敗戦濃厚であるが、戦っている本人や戦い慣れているリュカやティミーには、勝負の行方が違って見える。

既に15分近く戦い続ける両者に、勝敗の転機が訪れた。
それはハツキの焦りから生まれた物で、常にカウンターを狙っていたのを止め、自ら攻撃に移ったのだ!
しかし格下と思っていた相手への恐怖と、15分にも及ぶ激しい攻防とで、ハツキからの攻撃は完全に失敗する!
何時ものクセで黄金の爪での攻撃を仕掛けたのだが、外していた事に気付いた時は手遅れ………爪の長さ分攻撃
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