始まりの終わりと終わりの始まりB
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「ん」
3人を連れて、馬車を作っている所へ向かわずにベルングス軍の場所へと行く。ベルングスの家名が入った馬車に乗っているので問題無く通して貰えるが、要望を言っておく。
「責任者を呼んでくれ」
「畏まりました」
責任者を呼ぶと、程なくして儀礼用の制服を着た年のいった人がやって来た。老人といっても、身体はかなり鍛えられている。
「責任者のユルゲン = リーフェンシュタールだ。ベルングスの次男がどのような要件だ? 私は忙しいから、手早く頼む」
今までが今までだから仕方無い対応だ。
「一ヶ月ちょっと…………二ヶ月持つくらいの馬車を20台欲しい」
「何を馬鹿な…………いや、ニブルヘイムに行くのだったな。となると、通るのはあそこか…………そういう事か」
「新品を買うより安くて軍用のが欲しい。そっちは金を手に入れて新しい馬車を買う。それでどうかな?」
「良いだろう。大量受注すればさらに安くなるし、こちらのメリットも有る。3日で手配しておこう。積荷の方もこちらで纏めておいてやる。軍として手配した方が安上がりだろう」
「行軍はそっちの本領だし、任せるよ。予算はこれだけで足りる? 出来たら、よくわからないからいりそうな物も用意して欲しい」
「うむ。これだけ有れば大丈夫だろう。軍からの払い卸しも可能だ。任せておけ」
「お願いします」
そして、俺は用が済んだので、御者を雇いに向かった。態度が悪くても、これはベルングスの領主が命令した事でも有るのだから、軍にもちゃんと仕事をするだろう。見分もしっかりとすれば問題無いだろう。
こうして、俺が旅立って行く準備が整った。
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