第5話 ロアキア動乱1
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
族達は多いでしょう。彼らが心の底から忠誠を誓っているとは思えません。そこで今回のような事態が起きれば……」
内乱になる。
この場に居る全員がそれを確信した。
* * *
ロアキア軍が3度目の敗北を喫したことは、ロアキア中に大きな波紋を呼ぶことになった。
銀河帝国に立て続けに3連敗。
しかも損失艦艇の合計が約48000隻と、その数は統星艦隊の約3分の1に匹敵する。
第二次ガイエスブルグ要塞攻防戦での敗北後、ロアキア内は大まかに言えば3つの派閥に分かれた。
現体制の維持を目的とするオリアス派。
幽閉されているテオジウス帝を救出し、オリアスの排除を目指す皇帝派。
ロアキアを見限り銀河帝国への寝返りを画策する帝国派。
オリアス派は現体制で要職に付いている者やオリアスを慕う者達が主であり、反対に皇帝派は先の政変により要職から叩き出された貴族達が中心となっている。
帝国派は銀河帝国の勢力範囲に近い場所を領地としている貴族達が多く、彼らはこのままでは時間稼ぎの為に切り捨てられるであろうことを正確に察しており『このまま捨て駒にされるぐらいならいっそ……』と決断した者も多かった。
また、銀河帝国から「こちら側に付けば爵位・領地・財産は保証する」との言が彼らの背中を押したのも事実だろう。
いずれにせよ、もはやロアキアの分裂は避けられないところまで来ていた。
そして……
宇宙暦806年/帝国暦497年 4月7日。
各地の貴族達がオリアスに対し一斉に反旗を翻し、内戦が勃発。
ロアキアは味方同士の血で染まろうとしていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ