第十六章 最恐の伏兵達
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「あれ? エリオとキャロじゃない。どうしたの?」
「あ、ティアナさん」
ミウラ・ケイタの部屋までの道のりでキャロ・ル・ルシエとエリオ・モンディアルはティアナ・ランスターに遭遇した。
ティアナ・ランスターは本当に偶然に通路を歩いていた所に二人と出会ったのだ。
ロリとショタね。
仲が良いわね。出来てるのかしらこの二人。
「キャロ、ティアナさんも知ってるかもしれない」
「そうだね、エリオ君」
何かしら?
この二人の様子から分からないことを誰かに聞きに行こうとしているようだが。
「一体何の話?」
「ティアナさんはせっくすって知ってますか?」
「ブフォッ!」
思わず吹く。
純粋無垢なこの二人からまさかの質問だ。
「あれ? エリオ君私変なこと言ったかな?」
「いや、間違ってないよ。ねぇ、ティアナさん。せっくすって仲良くなるためのものなんですよね?」
落ち着け私!
これは何かの罠よ!
「え、えーとぉ。確かに仲良くなるものよ」
間違いではない。
どこでその言葉を知った?!
誰がそんな事を教えた!
「やっぱりそうだ。フェイトさんの言うとおりだね」
「うん。でもエリオ君。ミウラさんが詳しいって言ってたけどティアナさんも知ってるみたいだよ」
うーんと唸る二人。
フェイトさん……。貴方は間違ってないけど、間違ってるわ。
それにミウラさんが詳しいってどういうことかしら。いや、まあ、男の人で年齢的にも詳しいと思うが。
「それはね、二人共。よーく聞きなさい。私はそれほど詳しいわけじゃないわ。まだ、その、セックスしたこと無いし。や、やっぱり、ミウラさんに聞くのが一番だと思うわ。私も詳しく聞きたいしね」
経緯はどうあれ、こんなに面白そうなネタを見逃す私ではない。
「なら僕達とミウラさんに聞きに行きましょう」
「ティアナさんもミウラさんとせっくすして仲良くなりたいですよね?」
「え?! えぇ。そうね……」
痛い。何故か心が痛いわ。
純粋無垢な子供二人はある意味恐怖ね!
僕にもちゃんとせっくすできるかなー、とか何て美味しいこと言うのかしらエリオは。
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「ふぅー。よーし、エリオ、キャロ。ちょーと待ってなさい」
窮地だ。ここまで切迫した窮地があっただろうか。
自室で助かった。
何せ、開口一番に私達とセックスして仲良くなってください。と来たもんだ。
明らかに意味を履き違えてる。
そして、素知らぬ顔して笑いを堪えているティアナだ。
アイツは知っていてここまで付いてきたわけだ。
つまり、敵だ。
手招きしてティアナとエリオ達と距離をあける。
有害はこちらで処分しようではないか。
「おい、どうゆうことだ?」
「分かりません」
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