第十六章 最恐の伏兵達
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ティアナはスッパリと言い切った。
「事の経緯は? 発端はお前か?」
「いえ、違います。私もセックスは未経験ですので、どうかご指導ご鞭撻よろしくお願いします」
駄目だこいつ。完全に白を切るつもりだ。
「ミウラさん! ティアナさんは悪くないんです! ただ、せっくすしてもっと仲を良くしたいだけなんです」
キャロは盛大な勘違いをしている様だ。
「ミウラさん、僕も皆とせっくすしてもっと仲良くなりたいんです」
エリオ、殺されるぞお前。
フェイト、保護責任者としてどういった教育をしてるんだ?
「いいか、二人共。セックスというのは、その、大切な人とするものだ」
「私達はミウラさんの大切な人ではないのでしょうか? 大切だと感じるならセックスのご指導をよろしくお願いします」
ティアナ……。もうお前は黙ってろ。
殺意を込めて睨む。
改めて、どう説明すべきか悩む。
相手は子供だ。間違った知識を与えるのも気が引ける。
かと言って無修正の参考動画を見せるわけにもいかん。
「つまりだな。それは、男女でやるものであって、言葉を大にして言うには恥ずかしいものだから、なるべく、その言葉を言うのは止めなさい。保護責任者であるフェイトに迷惑がかかる」
「僕とミウラさんではせっくすして仲良くなれないってことですか?」
ブッとティアナが吹いた。
それでも必死に笑いを堪えている。
エリオの発言はギリギリだ。
できなくはないが、その趣味は俺にはない。
「エリオ。それはできなくはないが、男同士でそれをするのは少数だ……。そして、二人にはまだ早い。それで仲良くなるには適正年齢が必要だ。残念だが二人がそれを今したら法律違反になる」
「そんなぁ……。私、エリオとせっくすしてもっと仲良くなりたかったのに」
「うん、残念だねキャロ。でも、法律違反になるなら適正年齢まで待つしか無いよ」
落ち込む二人。
だが、ティアナはとことん敵だった。
「では私とミウラさんでセックスの手本と方法を二人に教えましょう」
「テメーはまだ適正年齢外だ!」
ティアナの身体だったら出来ると言えばできるが。
既に彼女持ちの俺には関係のない話だ。
「エリオとキャロには確かに適正年齢が著しく足りませんが私は若干足りないだけであり、ギリセーフだと判断できますので、是非セックスのご指導を。そんなに私が嫌いですか?」
さて、このアホは放っておいて。
「エリオとキャロは後10年ばかりしたらきちんとしなさい。正確には18になってからしなさい。そうだな、今後はその言葉を知り合い以外には使わないでおきなさい。というか、二度と使うな」
「えぇ〜」
三人の声が重なる。
ティアナには説教が必要だな。
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意外な伏
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