第十九話
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
紅霧異変を解決してから一週間後、博麗神社は相変わらず平和であった。
「あつぅ〜」
魅魔がパタパタと団扇を漕ぎながらだれていた。
「暑いと言っていたら余計に暑いぞ魅魔」
「暑いものは暑いんだよ〜」
「霊夢を見習え。あそこで茶を飲んでいるんだし」
直射日光が当たる縁側で霊夢がお茶を飲んでいた。
「……も…駄目……」
「って霊夢ッ!!」
霊夢が倒れた。
「あのね誠兄……心頭滅却をすれば暑さなんか大丈夫と思ったけど……」
「もういい霊夢。何も喋るな……」
此方が悲しくなってくる。
「おい〜っす」
「ん? 孝之か」
そこへ孝之がやってきた。この夏でも執事の服かお前は。
「修行だよ修行。ところで三人は暇か?」
「暇だけど……」
「なら紅魔館に来ないか? 湖で一泳ぎしないかと聞きに来たんだ」
「行くわッ!!」
霊夢が目を光らせて復活した。後ろでは魅魔が「イヤッホオオォォォォォォォッ!!」と叫んでいる。
「こう暑いと夏バテするからね。一泳ぎしてさっぱりしたいわ」
「まぁ霊夢が行きたいなら行くか」
「分かった。霧雨には声かけているからな」
孝之はそう言って石段を降りていく。ちなみに孝之の移動手段は俺がショートカットで出した原チャか軽の車である。
無免許? 幻想郷には免許は存在しないのだよ。(無免許はしたらあかんよマジで)
「さっさと行くわよ誠兄」
「ちょっと待て霊夢。着替えとか持っていかないとな」
「早くするんだよ」
「お前も手伝えよ魅魔」
そして準備を整えた俺達は紅魔館へと向かった。
「紅魔館へようこそ。よく来たわね」
メイドの咲夜に日傘をしてもらいながら門の前でレミリア達が待っていた。
「今日はお招きありがとうねレミリア」
「別にいいわよ霊夢。私も暑いし涼みたいからね」
「吸血鬼は水が苦手だったような……」
「泳がないわよ。吸血鬼には吸血鬼なりの涼みかたがあるのよ」
レミリアはそう言った。
〜〜少女着替え中〜〜
「さーて泳ぐぜッ!!」
「遊ぶのかー」
「おい霧雨とルーミア、準備体操をしてから入れ」
俺はそう言う。そして準備体操後に霧雨、ルーミア、チルノが真っ先に湖に飛び込んだ。
「全く……私の弟子ながら子どもだね〜」
「そう言いつつも浮き輪を持って浮いている魅魔には言われたくねぇな」
「う、五月蝿いよッ!!」
いつも脚が無い魅魔だが今回は脚を出して浮き輪を持ってばた足で遊んでいる。ちなみに黒のビキニだ。
「霊夢はと……」
霊
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ