暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 《黒の剣士と白の死神》
第一部 全ての始まり
第六話 迷宮区に乗りこむ(中編)
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が一、と言う事もある。だが、持っていて損ではないと思うぞ。」

「ちょっと待てや!」



「誰だお前?」

「ワイの名前はキバオウ!あんた、いきなり来たと思ったら怪しすぎるで!」

「どこが怪しいんだ?俺の身なりか?」

「そういうことやあらへん!信用ならへんのや!それにそのポーションやって!」

「おい、キョウヤは……」

キリトを手で制し、キョウヤはいう。

「どこが信用できないんだ?」

「βテスターやからや!あの時からわいらと情報は共通せんし、

狩りやすい所も教えへん!そこが信用できへんのや!」

場の緊張が高まる。一触即発のように張り詰める。

「情報だってなるべく共通してるし、狩りやすいところも教えてるぜ?」

「犯罪プレイヤーの被害を受け取るのはわいらや!」

「止めろ!!!」

ディアベルの声が響く。

「!!」

「……」

「今仲間内で争ってどうする!喧嘩でもするんだったらこのゲームをクリアしてからにしろ!」

「チィ!」

「は〜い」

「……それでは、―――――


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


結局、その日は会議だけで終わった。

(原因は俺と、確かキバオウ?ってやつだな。)

あの後は少しβと普通のプレイヤーとでギスギスしてしまったが。



……一つ気にかかることがある。

俺は、始まりの町で購入した黒パンをかじりながら思った。

ボスは、βと同じなのだろうか。

―――議題でも出たが、武器や、行動パターンなど。

同じなら何も問題はないが、……妙に気にかかる。

あの茅場晶彦のことだ。もしかすると、最悪ボスそのものも変えているかもしれない。

一度手札をさらしたなら、普通のやつなら手札を変えるはず。

今のところ、茅場っぽい人物は、

―――――ディアベル。やつが茅場なのか?

だがどうどうと目立つような行為をするのか……?

ああもうこんがらがってきた!



「寝るか……」

おれはベッドに倒れこみ、目をつぶった。

アイテム集めで疲れていたのだろう、すぐに夢の世界にまどろんでいった。

___________________________________

《第一層迷宮区》

「それでは、乗り込むぞ!」

「「「「うおおおおおおお!!!!」」」」



やはり、仮想の死が現実の死につながるためなのか、

数千人の中でも百人ぐらいしか攻略パーティーにいない。

しかし、皆が同じ情報を共有し、話し合っている様子はとても頼もしい感じだ。

「?そういえば先生は?」


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