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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
五話〜ヴィヴィオの思い
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ギリだったのに。




side ノーヴェ


アインハルトとヴィヴィオのスパーの翌日。
ヴィヴィオと一緒に朝のランニングに来ている。
折り返し地点の公園まで来たところで一端休憩する。
そこで昨日言えなかったアインハルトのことを言う。


「アインハルトのこと、ちゃんと説明しなくて悪かった」
「ううん。ノーヴェにもちゃんと考えがあったんでしょ?」
「……あいつさ、お前と同じなんだよ。『覇王』インクヴァルトの直系」
「………そうなんだ」


あたしにはアインハルトの悩みはわかってはやれない。
でも、ヴィヴィオならきっとわかってやれる。


「あいつも色々あんだよ。自分の生まれとか、数百年前の記憶を受け継いでるだとかさ」


ここまで聞いたところでヴィヴィオが難しい顔をする。


「でも、救ってやれとかそんなんじゃねーんだよ。ましてや聖王や覇王がどうのって訳でもねー」
「わかってるよ。大丈夫。自分の生まれとか引き継いでる記憶とか、そんなものを伝えようとしたって難しいし、上手くなんて伝わらない。だから全力でぶつかってみるだけだよ。そうすれば色々見えてくるものはあるはずだからね」


ヴィヴィオも何だかんだで両親の影響をしっかり受けている。
全力でぶつかる、ってのはなのはさんのスタイルだし、士郎さんの様に色々と他の人のことも見ている。


「それに、仲良くなったら教会の庭とかも案内したいし」
「ああ、あそこか。いいな」
「でしょ!」


しかし、こいつにばっか負担掛けさせてあたしはなんもしてやれてねーな。


「悪いな。お前にばっか負担掛けてよ」
「そんなことないよ。友達として信頼してくれてるし、格闘技の師匠として期待してくれてる。全然迷惑じゃないし、すごくうれしいもん」
「そうか」


そう言ってくれるとこちらとしてはありがたかった。
願わくばこいつの思いがアインハルトにも届いてくれれば……そう思った。




side ヴィヴィオ


ノーヴェからアインハルトさんの事情を聞いた数日後。
遂に手合わせの日がやってきた。
場所は救助隊の訓練施設としても使われている廃棄工場区画。


「アインハルト・ストラトス、参りました」
「来てくださってありがとうございます。アインハルトさん」


今回は私が目指す強さをぶつける。
それで解る事がある。伝わることがある。


「ルールは拘束(バインド)、魔法はなし。純粋な打撃のみでいいな?」
「OK」
「構いません」
「それじゃあ準備してくれ」


ノーヴェに言われ、私はデバイスを展開する。


「行くよ、クリス。エクス。セットアップ!」


私の本気、手加減
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