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魔法少女リリカルなのはViVid〜英雄の意思を継ぎし子達
五話〜ヴィヴィオの思い
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士郎君の言い方は私をからかっているような含みのある物だった。
「ちょっと、どういう意味?」
「覚えがあるだろう?」
言われてみると、覚えは……ありました。
「常に全力全開?」
「やっぱり自覚はあったか」
「やっぱりって何!」
「今のヴィヴィオくらいの時からそうだったらしいじゃないか。この間フェイトに聞いたぞ。スターライトブレイカーを両手足を封じて……」
「もー!!昔の事は今はいいでしょ!パパの意地悪!!」
「あのー?パパ?ママ?」
と、置いてきぼりにされたヴィヴィオがおずおずと私たちを呼ぶ。
「なんだ?」
「結局私の話はどうなったの?」
「ああ。それならばもう大丈夫だ。ヴィヴィオがちゃんとわかっていることもわかったし……なによりもママと同じ頑固者だからダメだと言っても何度でも話に来ただろう?」
「ちょっと!?」
私そこまで頑固じゃないもん!………たぶん。
「ありがとうパパ!それじゃあ早速トレーニングしてきます!!」
「ああ。いってらっしゃい」
ヴィヴィオは仕度をするために自分の部屋に戻っていった。
それを見送ると士郎君はゆっくりと話し出した。
「……ヴィヴィオも成長したな」
「そうだね。ついこの間まで甘えん坊だったのに」
「今ではなのはの方が甘えん坊、か?」
「むー……最近私の扱いひどくない?」
「まさか。そんなわけないだろう」
なんか手玉に取られてる気がして悔しい。
そんなわけで仕返しをすることにした。
「……今夜は寝かせてあげないからね」
「言う様になったな。だが明日は仕事じゃあないのか?」
「明日は午後からだし平気だもん。士郎君こそお料理教室の方は大丈夫なの?」
「だったら試してみるか?」
そう言うと、士郎君に少々強引に抱き寄せられた。
そのまま見つめ合う。そして……ゆっくりと顔を近づけていく。
そのまま唇を触れ合わせようとして………
「い、行ってきま〜す………」
そんな姿をヴィヴィオに見られた。
「いい歳していちゃついてるところを娘に見られたとか死にたい……」
「まあ、気にするな。それに見せられない様なことをしてたわけじゃなかっただろう?朝はいつも見られてるじゃないか」
「朝のとは意味が違うもん……」
「ほう?どう違うと言うんだ?」
やけに落ち着いてる。おまけに清々しいまでの煽り方。間違いなくこれは確信犯だ。ヴィヴィオが下りてくるタイミングでやったよこの人。
「もういいもん。後で覚えててね……?」
―――翌日、あんなにいっぱい出したのにやけに元気な士郎君に理不尽を感じずにはいられなかった私であった。
……私は遅刻ギリ
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