第一話『出会いって突然だよね』
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パラパラと本のページをめくる音しかしない部屋。
僕は本を読んでいた。ずっと昔に母さんに買ってもらったんだと思う、その本には剣を持った人の絵が描いてある。
よく分からない言葉や、知らない漢字がたくさん書いてあって、読んでる僕はすごく頭が良い人みたいで何だか楽しい。
……漢字にふりがな付けながら、頑張って読んでいるんだけどね。
疲れたから休憩かな。夜も遅いし、もう眠らないといけない。
電気を消しても部屋はまだ明るい
「本当、今日は星がきれいだなあ」
窓から見える星空は本当に綺麗だった。
もうね、キラキラーって感じでね。
だから、窓を全開にして身を乗り出して星を眺めたいと思ったんだ。
虫が入って来ること忘れちゃってたんだけど
今日、いや、もう十二時は過ぎてたかな
この日、光が窓から飛び込んで来た
「やっぱり、窓は閉めないといけないいみたい・・・」
ぐちゃぐちゃなってしまった部屋を見て、僕の口から出た言葉は、そんな事だった
魔法少女リリカルなのは
第一話『出会いって突然だよね』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
真夜中の市街地に二つの影があった。
一つの影は、空を飛んでいた。黒い服を着て、黒光りする機会的な杖を持っている。
「パイロシューター!!」
リンとした声によって、空を飛ぶ影は少女だと分かる。
少女の声に杖が反応した。
『Pyro Shooter』
機械的な声と共に、少女の周りに赤い色の光球が三つ現れる。
赤色の光球は、もう片方の影に向かって、不規則に動きながら向かっていく
もう一つの影は、ビルの屋上を跳んで移動していた。黒いローブによって体で隠している姿は、アサシン(暗殺者)を思わせる。
少女が放った光球はアサシンに近付き…そして消えた。
「!?」
少女が、光球の消滅に驚愕した一瞬の間に、アサシンは少女に接近する
『Protection』
アサシンの接近に気づいた杖が声を発した。
それにより、少女の前に赤い色をした三角形の魔方陣が現れるが……
ドガッ!
アサシンの一撃は、その魔法陣ごと少女を飛ばした。
「……飛ばしすぎた?」
近くのビルに着地したアサシンが、少女が飛んでいった方向を見て声を洩らす。
「……結果内に反応は無い。……逃げられた」
パリンッ
ガラスが割れるような音がするとアサシンの
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