機動戦士ガンダムSEED
0224話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ト3機を従えたムウだ。MSパイロットとしての能力では経験の差でクルーゼに劣るムウだが、機体性能とメギロートのおかげで圧倒的有利に戦闘を進めている。何しろシグーの装備している武器は全て実弾兵器だ。PS装甲のストライクにはダメージを与える事は出来ないし、PS装甲をダウンさせるにしてもかなりの攻撃を当て続けるなり、ストライクにビームライフルの無駄撃ちをさせるなりしなければならない。いや、この状態でもまだ撃墜されていないクルーゼの腕を褒めるべきか。
バスターとデュエルに関して言えば、戦闘せずに睨み合ったままだ。通信で話でもしているのだろう。
「こうして戦況を見る限りでは問題は無いな」
ザフト側との戦いはこちらが優勢だ。
「連合軍側は……っと!」
連合軍側の方へと視線を向けると、T-LINKシステムで俺に向けられた2つの敵意を感じ取る。上と下から挟撃するつもりらしいが、殺気を隠せていないのが未熟な証だろう。
「まだ甘い」
上下からお互いに当たらないように微妙に射線軸をずらして放たれたビームライフルだったが、その場でグロウセイヴァーを半回転させて双方のビームをやり過ごす。その回転運動をしながら、アダマン・ハルパーをガン・レイピアへと持ち替えて下のストライクダガーに。リニアレールガンの砲身を展開して、上のストライクダガーへと各々狙いを付ける。
「アズラエルの指揮下に入った己の不運を嘆くんだな」
上下の両方へと同時に射撃。下のストライクダガーは幾筋もの細長いビーム弾に頭部から上半身、コックピット、下半身へと貫通されて爆発し、上のストライクダガーは下半身からコックピット、上半身、頭部を貫通して爆発する。
上下で起きた2つの爆発をそのままに連合軍との戦況を確認すると、既にストライクダガーの姿がかなり少なくなっていた。ドミニオン以外の戦艦に関しても、既にその数は10隻を下回っている。しかし、そんな状態になってもまだ連合軍は撤退せずに戦場に留まり続けているというのがアズラエルの執念深さ……と言うか、諦めの悪さを表しているのだろう。
「だが、それもそろそろ限界だな」
いくら連合軍が根性で踏ん張ったとしても、圧倒的な戦力差の前ではどうしようもないのだ。それは今までその圧倒的な戦力を運用してきた連合軍が一番良く分かっているだろう。……ザフト相手にはそれでも互角だったが。
「ん?」
その時、ふと目に入ったのはジャスティスの操るミーティアがその巨大なビームサーベルでナスカ級のうち1隻を縦に断ち割った場面だった。同時に、エターナルとクサナギの集中攻撃を受けたナスカ級――原作通りなら恐らくヴェサリウスだろう――がその両舷で連続して小規模な爆発を起こし……ブリッジのある中央部分でも巨大な爆発が起きて、最終的
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ