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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第10話 包囲壁突破
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くるが、3人は……

「「「どけぇーーーーーーーー!!!!」」」

「うわぁああああああああ!!!!!!」

「ダメだ!!止められない!!」

勢いそのままに海兵達をなぎ倒して、壁の近くまでやってくると壁にある大砲がこちらに向けられる。

「それじゃあ、始めるぞ!!」

そう言うと俺は掌を氷に押しつけて、力を込めると俺の体に強力な冷気が発生し始め、そして……

「『氷河時代』(アイスエイジ)!!」

その冷気は氷を通して、オーズの隣の壁へと伝わっていき、瞬く間に氷漬けとなった。本来、この技は一面の海を凍らせる程の威力を持っているが、シシはその威力をコントロールして壁だけを凍らせるようにしていた。

「な!?壁が……凍ったぁ!?」

「『黄猿』大将だけじゃなく、『青キジ』大将の能力まで使うのか!?」

目の前の出来事に驚き、慌てふためく海兵達……それを見たセンゴクと3大将も

「こ、こんなバカな事が……」

頭を押さえながら顔を青ざめて、驚愕の表情を浮かべるセンゴク。

「まさか『白ひげ』だけじゃなくて、俺の能力まで使っちゃうとは……」

「ついさっきは、わっしの能力まで使われたからねぇ〜〜〜。サカズキ…こりゃあ、君の能力も持っていると考えた方がいいねぇ〜〜〜〜〜。」

「……生意気な小僧じゃあ!!」

3大将の面々もシシの行動に驚きと怒りを覚えていた。そんな中、事態を重く見たセンゴクが『赤犬』に対してすぐさま指示を出した。

「いかん!!このままでは…『赤犬』!!さっさと始めろ!!」

「!!」

センゴクの指示に『赤犬』は準備を始めるが……すでに遅すぎた。シシ達は壁の前まで来ており、指示を出していた。

「ジンベエ!!あんたは隣の壁を頼む!!俺とルフィは目の前の壁をやる!!」

「分かった!!……『魚人空手』!!」

ジンベエは方向を変えて、隣の壁の前へと移動して、構えを取る……その姿を見た俺達も壁の前へと移動して準備を整える。

「俺達もやるぞ!!ルフィ!!」

「ああ!!」

「「『ギア3』!!『骨風船』!!!」」

そう言うと俺は左手、ルフィは右手の親指を噛むと思い切り骨に空気を入れて膨らませて、それを反対の腕へと移動させる。

「『鮫瓦』……!!」

「「『ゴムゴムの』ォ〜〜〜〜!!」」

ジンベエは右手に力を入れ、俺達は後ろに捻りながら巨大化した腕を伸ばすと、同時に技を放った。

「『正拳』!!」

「「『2つの巨人の回転弾』(ダブル・ギガント・ライフル)!!!」」

ドゴォーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!

『王下七武海』の1人『ゲッコー・モリア』を退けた正拳突きと巨人族の腕に回転を加えた2つのパンチ
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