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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第10話 包囲壁突破
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唯一『包囲壁』が展開されていない場所…エースを助けるために踏み込み、モリアによって倒されたオーズが横たわっている場所の『包囲壁』が作動していない事に気付いて、作動させるよう命令を下すが、海兵の報告にうなり声を出した。
「オヤジ!!あれは……!!」
「ああ、見えてらァ。こいつがセンゴクの作戦か……やってくれるじゃねェか!!」
『白ひげ』は前方で展開された壁を見てやや苦々しい表情を浮かべているが、焦りはなかった、なぜなら……
「いいか!!壁の事は気にするんじゃねェ!!構わずに広場を目指せ!!アイツなら……シシなら必ずやってくれらァ!!」
「オヤジ……そうだ!!あの男なら必ずこの状況を変えてくれるはずだ!!」
「オヤジの言うとおりに広場を目指せェーーーー!!!」
海賊達は一時は不安になっていたが、『白ひげ』の言葉に気を持ち直して、再び進行を開始する。
「シシ……俺ァ、信じてるぞ。」
『白ひげ』はニッと口元に笑みを浮かべると、手に持った薙刀を振るった。
「『ゴムゴムの……風船っ』!!」
ボヨン!!
ルフィは壁が出現した後に何とかして上に登ろうと試みるが、それを察知して備え付けられた大砲から砲弾が放たれると空気を大きく吸い込んで、腹で砲弾を跳ね返して壁にぶつけるが、ビクともしない。
「ハァ……ハァ……くそっ!!大砲が邪魔で前に進めねェ!!」
「こりゃあ、何とかせにゃいかんのう。」
激しく呼吸をするルフィに厄介そうに壁を見上げるジンベエ。
「こうなりゃ、強引にでも……」
そう言ってルフィは再び手を伸ばすそうとするが……
「待てよルフィ。」
「「!!」」
突然、大気にドアが出現して開き、同時にその中から現れた人物に声を掛けられてルフィとジンベエは振り返ると……
「シシ!!」
「シシ君…!!」
2人の安堵の表情を見た俺はドアから出ると、2人の前へと歩み寄った。
「悪いな、遅くなって。」
「気にすんな!それより、あの壁をどうにかしねーといけねェんだ!シシも手伝ってくれねェか!?」
「ああ、もちろんだ。そのためにここまで来たんだからな……で?何か作戦でもあるか?」
「うーん…………」
俺の問い掛けにルフィは腕を組むと、難しい顔で考え始める……そして、何か閃いたかのように頭の上に豆電球が光った。
「そうだ!!いい作戦がある!!」
「………何だ?言ってみろ。」
多分…いや、絶対にろくな事ではないと俺は感じていた……だって、ルフィの思いついた作戦だぞ?大概が無茶な事に決まっている。
「あの場所から突入する
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