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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第10話 包囲壁突破
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輪を作る。

「『八尺瓊曲玉』(やさかにのまがたま)。」

ピカッ!!

強烈な光と共に作った輪から無数の光弾が発射され、海兵達の足下に次々と着弾して小規模の爆発を引き起こすと、その爆風により海兵達が吹き飛ばされた。

「うわぁあああ!!!」

「今度は『黄猿』大将の能力!?あの男は一体いくつの能力を持っているんだ!?」

「ウソだろ!?夢なら醒めてくれぇーーーー!!!??」

何事もなく着地して歩みを進める俺に一部の海兵達の中には恐怖に駆られて、戦意が喪失している者もいたが、それでも攻撃の手を休める事はなかった

「まだまだ!『百花繚乱』(シエンフルール)……」

「うわっ!か、体が…!?」

「だ、ダメだ!!…腕が動かない!!?」

再び手をクロスさせると周りにいた海兵達の体から腕が生え始め、首や腕を拘束してだんだんと後ろに
逸らしていき、そして……

「『クラッチ』!!」

ボキッ!!

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!!」

最後の一押しとばかりに力を入れると背骨から大きな音が聞こえて、ドサドサッと口から泡を吹きながら海兵達が仰向けに倒れ込む姿を見た俺はさらに……

「もういっちょ!『ネガティブ・ホロウ』!!」

ネガティブ♪ネガティブ♪ネガティブ♪ネガティブ♪

俺は人の心を虚ろにするゴースト達を出現させて、他の海兵達の体をすり抜けさせると海兵達は膝をつき、憂鬱な発言が飛び出す。

「何か生まれてきてすいません……」

「脇役なのに…目立ってすいません。」

「俺なんかが、海兵になるなんて…死のう。」

そんな海兵達を見ながら俺はこれだけやれば充分だろうと思い、目の前の大気に『ドアドアの実』の能力でドアを作ってその扉を開ける……最初からこうすれば良かったとも思ったが、『白ひげ』の負担も減らさないといけないからな…負傷は免れたとはいえ、持病には注意しないといけねーし……

「ま、それは後にしよう。にしても……うわー…めちゃくちゃ沈んでるな。ネガティブの力、恐るべしだな。そんじゃま、包囲壁をぶっ壊すための準備でもするかな……『空気開扉』(エアドア)。『白ひげ』!!俺はこれから準備を始める!!こいつらの相手はまかせたぞ!!」

「グララララ!!…ああ!!行ってこい!!俺が行くまでには道ィ開けとけ!!」

俺はドアの中に入る前に大笑いする『白ひげ』の方へ顔を向けて、小さく頷くとそのまま中に入ってドアを閉じた。

「き、消えた……」

「だ、だが、これで相手は『白ひげ』だけだ!!」

その光景を見ていた『白ひげ』の隙を狙って、他の海兵達が攻撃を仕掛ける。

「『白ひげ』覚悟ォ!!!」

「!?オヤジ!!あぶな……」

それに気付いた海賊達が『
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