始まりの終わりと終わりの始まりA
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アリスディアに支配されたまま、俺と娘達は馬車に乗って進んで行く。俺はイリスとイリヤを心配する事しか出来ない。
『さてさて、なぜなにアリスディアちゃんのはじま…………痛ぁぁっ!! ちょっと、何すんのよ!!』
『それは色々とアウトだ! だいたい、どこからそのネタを…………』
ヤバそうだったから、叩こうと思ったら叩けた。うん、後悔はしていない。
『アンタの記憶の中?』
『おい…………』
『まあ、その片の事はポイして燃やしちゃいましょう。さて、この身体や現状について説明するわね』
どうやら、真面目な雰囲気になったようだ。
『頼む』
『この身体の持ち主はナハト=ベルングス。14歳の男で、アレティア国のフォルセリヤという地方を統治している貴族だな。これからお前にはこれになって貰う。記録と知識は取り込んで有るから覚えてちょうだい』
すると、家族構成から色々な知識と記憶が流れ込んで来た。そう、他人の人生を映画のようにして強制的に見せられるのだ。しかし、この男はろくでもない奴だ。親の権力を使ってやりたい放題だ。
家族は父親のテオドシウス=ベルングス。母親のマルガレーテ。長男のアーベルハルト。妹のクリスティアーネだ。この家は軍人一家という奴みたいだが、次男のナハトは戦略や戦術、戦いなどに興味も示さず遊び呆けており、身体が肥満化している。そう、豚のようにだ。
『先ずは痩せないとね』
『そうだな』
『そっちは良さそうね。さて、双子ちゃんを犯してエネルギーを貰ったのだけれど、私の力を維持する為に定期的に摂取しないといけないから、自分でやんなさいね』
『おい! それはどうにかならないのか?』
『無理よ。人の身に余る程の力を入れてあるのだから、身体が崩壊しないように常に消費していくエネルギーを補給しないといけないの。双子ちゃんにも事情は話してあるし、本人達も受け入れているから気にせずヤッちゃいなさい』
其の辺はよく話し合って相談しないとな。
『さて、私がアンタをこっちに呼んだのは私の可愛い娘達を助けて欲しいのと、数百年分の積もりに積もった怨嗟から開放して欲しい
からなの。手段はそちらの自由でいいわ。それと、戦力を積極的に増やして欲しいのよ』
『戦力を増やすだと? 出来るのか?』
結構簡単に言ってくれるが、普通は難しいぞ。
『出来るわよ。孕ませて子供を産ませなさい。そうすると、連中がつけてくれた魔人っていう種族になるわ。母子母体共にね』
『おい!』
『安心して。受胎から出産。成長までとても早いわ。そもそも、私と私の子供達は突如として現れた大陸を埋め尽くす程の膨大な数の魔物をどうにかする為に生み出された存在だから、即戦力
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