機動戦士ガンダムSEED
0223話
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ガン・レイピアを武器ラックから取り出し……丁度そのタイミングでオープンチャンネルによる通信がこの戦域へと響き渡る。
『地球連合軍艦、アークエンジェル級に告げる。戦闘を開始する前に、本艦で拘留中の捕虜を返還したい』
その声が誰の声かは既に考えるまでもなく、クルーゼの声だろう。出来ればもう少し早くにフレイを解放して欲しかった所だが。
「キラ、やるべき事は分かっているな?」
「はい! 必ずフレイを連れ帰ります」
フリーダムへと通信を送ると、キラが力強く返事をする。
「アクセル、ザフト艦からMSの発進を確認。同時にフレイさんが乗っていると思われる脱出ポッドの発進も確認されたわ」
「行きます!」
アークエンジェルのマリューからの通信を聞き、ミーティアを装備したフリーダムがザフト軍の方へと進路を取る。
「ディアッカ、お前も行け」
「あ、俺も?」
「デュエルの相手はお前がしろ」
「っ!? ……了解」
「それとクサナギ、聞こえるか」
クサナギへと通信を送ると、キサカが映像モニタへと現れる。
「フリーダムとバスターに対する援護にメギロートを回せばいいんだな?」
「ああ。だが、バスターに関してはメギロートを出さなくてもいい。迂闊にこちらから援軍を出せば、デュエルとバスターが済し崩し的に戦闘になってしまうだろう。それよりは2人で睨み合いなり話し合いなりをさせておけばいい」
アークエンジェルでブリッツに乗っている時にはチートとも言える俺の能力もあって度々イザークの操るデュエルを翻弄してきたが、イザーク自身の能力は極めて高いものがある。激高しやすいという性格的な問題もあるが、それは闘争心が高いと言い換える事も出来るのだ。実際、原作ではアラスカに対して行われたオペレーション・スピットブレイクやその後のパナマ基地攻略戦でその実力を遺憾なく発揮してエースと呼ばれるのに相応しい戦果を上げている。そんなイザークを相手にしてザフトの標的であるエターナルの護衛として付けてある量産型Wは、人造人間故に手加減といった曖昧な行動はあまり得意ではない。いや、出来ない事も無いだろうが、やはり不安が残るのだ。可能であれば、この戦闘でディアッカが説得するなりなんなりでこちらの戦力にしたい所なんだが。
そんな事を考えている間にフリーダムがナスカ級から放り出された脱出ポッドへと向かい、その援護にメギロートが3機程後を追う。
クルーゼとしては、フレイが持っている情報に関しては俺達ではなく連合軍に渡したい為にそのままフリーダムへと脱出ポッドを奪われるのは困るのか、数機のジンを迎撃に向かわせている。しかしキラはジンを素通りして脱出ポッドへと向かう。その後ろから攻撃しようとしたジン達だったが、それはフリーダムから離れて襲い掛かってき
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