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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二幕 「その男達、苦労人につき」
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った。で、そのままなし崩し的に現在に至る。当初この降って湧いたような状況に落ち込んでいる俺をユウはしきりに励ましてくれたが、その翌日にユウのIS適性が発覚して喋る機会も消し飛んだりした。
紆余曲折あってようやく再会したと思ったら・・・この状況である。多分間違ったのは産まれる時代かな、と一夏は肩を落とした。

(地獄の沙汰も友次第・・・ってか?)
(弾が聞いたら「男の夢、ハーレム状態を地獄とはどういう了見だ!!」とか言ってぶん殴りに来そうだね?)
(ははは、違いない)

何とか軽口を叩くだけの心の余裕は出来たようだ。



 = = =



「えー・・・それではSHRを始めまーす・・・」
「「「「・・・・・・」」」」

副担任の先生が喋るが、全員が完全なノーリアクション。というか生徒の殆どが男子の方に意識を集中させており、その男子二人も蛇に睨まれたカエルのように動けない状態。謎の膠着状態に教壇に立つ先生も若干涙目になっている。

「わ、私は副担任の山田真耶といいます!これから3年間皆さんに楽しい学園生活を送ってもらえるように頑張りますのでよろしくお願いします!!」
「「「「・・・・・・」」」」
「あ、あう・・・」
「・・・よ、よろしくお願いします」
(ユウの奴この空気の中でよく喋る勇気あるな。流石人間出来てる男!一種の尊敬の念すら覚えるぜ)

漸く帰って来たリアクションに山田先生は涙を浮かべて感動している。折れそうな心を少しだけ持ち直したか。・・・そもそもこれだけで心が折れそうになるというのもどうかと思うが。

「じゃあ自己紹介をしてもらいましょう!出席番号順に・・・残間君から!」
「いきなりですか!?」

改めてユウがクラスの皆に顔を向ける。大体俺と同じくらいの身長に、サラッとしたストレートの茶髪。顔立ちは少し幼さが垣間見えるが整っている。一般的な尺度から見れば美少年の部類に入るだろう。クラス中の好奇の視線がユウひとりに集中する。

「えー・・・残間結章と言います。周りからはユウって呼ばれてます。えーと・・・趣味で格闘技やってます。ISについては一応一通り勉強してきましたが、分からないところがあったら教えてくれると嬉しいです」
「「「「・・・・・・」」」」
「うっ・・・」

無言のプレッシャーに結章――ユウは思わずたじろぐ。女子たちの目線は暗に「それだけ?」「もっとないの?」と催促しているように思える。そんな目をされてももう話すことなんて無いというのに・・・

「あ、そうだ!隣のクラスの男子である残間承章(あさま じょうしょう)は僕の兄です。ちょっと過保護なところがあるので皆さんにもご迷惑をおかけするかもしれませんが何卒――」


ガラガラガラッ、ピシャン!

「俺を呼
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