Episode 3 デリバリー始めました
テンチャークエスト
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!?」
振り向き、そして強張るポメの顔。
崖の下に響き渡る、気の抜けたような雄たけび。
――彼の冒険はまだ終わらない。
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(・x・)ノ[コラム:バジリスクの進化]
今回の話で「トカゲや蛇であるバジリスクから進化した生き物がなぜ鳥なのだろう?」そう思った方がいらっしゃるかもしれない。
だが、毒蛇の王と知られるバジリスクについての記述を調べると、なぜかこの魔物は"鳥へと進化"という奇妙な経路をたどっていることがわかるだろう。
現代の生物学においても、鳥は獣脚類という体構造を持つ肉食恐竜、コエルロサウルス類から進化したという説が有力だ。
そして蛇……おそらくその正体はコブラであったはずのバジリスクもまた、恐竜から鳥へと続く進化の過程をなぞるかのようにその姿を変えていったのである。
しかも、雄鶏との合いの子という形でだ。
なぜ鶏と合体したかという理由には諸説あり、一つには……ヨーロッパの人々がバジリスクの元になった毒蛇が身近にはいなかった為、馴染み深い鶏の姿に置き換えたという説。
もう一つは、蛇を食べるマングースをエジプトの人が「イクネウモーン」(’Ιχνε?μων, 「後を追うもの」)と呼んでいたが、これがラテン語「Calcatrix」に翻訳され、古フランス語「Cocatris」を経て「コカトリス」になったという説。
なぜ鶏の姿になったかといえば、名前の中に「雄鶏」という表記が含まれているからなのだとか。
ちなみに後者はWiki先生からの抜粋だが、Google先生のラテン語翻訳で「Calcatrixってなーに?」と聞くと「知らんわボケ」と返ってくるので、案外当てにならないかもしれない。
まぁ、余談はさておき、とにかくバジリスクは鶏モドキへと進化した。
そう理解願いたい。
そもそもバジリスクには、実は「雄鶏に弱い」というあまり知られていない弱点がある。
ファンタジー的に考えると、この弱点を克服するためか、はたまたただの突然変異なのか、後に弱点である雄鶏との最初の複合体として誕生したのが【バジリコック】。
これは蛇に脚と翼が生えた生き物で、探してもあまり詳しい文献はないので、詳しい解説は割愛させていただく。
さらその最終形態として誕生したのが、【コカトリス】。
これは雄鶏が卵を産んで、それをヒキガエルが暖めて孵化させて誕生するという生き物なのだが、普通の鶏に擬態して、鶏小屋から家の住人の生気を啜るという吸血鬼のような生き物である。
本人が鶏なので雄鶏に弱いという設定はなくなったのだが、今度は「生まれたばかりの姿を人に見られると死ぬ」という設定と小物臭がついて
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