第一章 三話 小マゼランへ
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
・・・・・・・・・・・・・
『………ふぅ…』
先程からレーダーに集中していたゲイケットが安堵の息を漏らした。
『レーダーに反応無し。追撃はありません。』
『よし、エンジン出力を通常モードに切り替え。………乗組員は次のシフトまで休息だ。』
いかにユニコーンとはいえ、常に戦闘速度でいるわけではない。
巡航速度でのんびり航海することも重要なのだ。主に乗組員の精神衛生面において。
つまり、今はつかの間の休息である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ユニコーン シップショップ
このショップではユニコーンが寄港した惑星で手に入れた名物や嗜好品が購入できる。長い航海に潤いは不可欠だ。
『ゴーヤ・オレ?………買ってみるか。』
『おい、やめとけ!それ、アンヌさんも音をあげたほどマズイんだぞ!』
時にはこのような妙な商品も並ぶ。
『タバコ………』
いつの時代にもタバコが趣味の人間はいる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ユニコーン食堂
『Bランチ』
『ラーメン』
『焼肉定食』
『つくね』
『へい!お待ち!』
食堂では、常にコックが走り回っている。1000人を越すクルーの食事を賄わなければならないのだ当たり前である。
『………ラーメン』
『おわ!?艦長?』
『詰まるぞ。早くしてくれ。』
『は、はい!ただいまー』
白野秋人は無類のラーメン好きである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マゼラニックストリームを今のところ順調に航海するユニコーンを見つめる影が一つ。
『ふん。まさか、こんなところであんな大物にぶつかるとはな。』
大海賊ヴァランタイン。そして、彼の乗艦で宇宙一の船と名高い戦艦グランヘイム。それが影の正体である。
『お頭、レーダーに反応アリですぜ。奴等、お頭の睨んだ通りエピタフを持ってます。』
『あれだけの艦が相手ならいつも通りゆうゆうとはいくまい。楽しくなってきたじゃねえか。野郎共!戦闘準備だ!』
『アイサー!』
続く
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ