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宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第一章 三話 小マゼランへ
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『………ふぅ…』

先程からレーダーに集中していたゲイケットが安堵の息を漏らした。

『レーダーに反応無し。追撃はありません。』

『よし、エンジン出力を通常モードに切り替え。………乗組員は次のシフトまで休息だ。』

いかにユニコーンとはいえ、常に戦闘速度でいるわけではない。
巡航速度でのんびり航海することも重要なのだ。主に乗組員の精神衛生面において。
つまり、今はつかの間の休息である。

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ユニコーン シップショップ

このショップではユニコーンが寄港した惑星で手に入れた名物や嗜好品が購入できる。長い航海に潤いは不可欠だ。

『ゴーヤ・オレ?………買ってみるか。』

『おい、やめとけ!それ、アンヌさんも音をあげたほどマズイんだぞ!』

時にはこのような妙な商品も並ぶ。

『タバコ………』

いつの時代にもタバコが趣味の人間はいる。

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ユニコーン食堂

『Bランチ』

『ラーメン』

『焼肉定食』

『つくね』

『へい!お待ち!』

食堂では、常にコックが走り回っている。1000人を越すクルーの食事を賄わなければならないのだ当たり前である。

『………ラーメン』

『おわ!?艦長?』

『詰まるぞ。早くしてくれ。』

『は、はい!ただいまー』

白野秋人は無類のラーメン好きである。

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マゼラニックストリームを今のところ順調に航海するユニコーンを見つめる影が一つ。

『ふん。まさか、こんなところであんな大物にぶつかるとはな。』

大海賊ヴァランタイン。そして、彼の乗艦で宇宙一の船と名高い戦艦グランヘイム。それが影の正体である。

『お頭、レーダーに反応アリですぜ。奴等、お頭の睨んだ通りエピタフを持ってます。』

『あれだけの艦が相手ならいつも通りゆうゆうとはいくまい。楽しくなってきたじゃねえか。野郎共!戦闘準備だ!』

『アイサー!』


続く
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