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宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第一章 三話 小マゼランへ
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今の技術力では作れない。)

厳密には90パーセントは製造できる。問題はボイドフレーム。あれは明らかにオーバーテクノロジーの産物だった。

『だが、彼ならあるいは………』

白野が小マゼランに行く目的。グランカイアス改級の完成。そのためにマゼラン銀河最高の頭脳と呼び声の高いジェロウ・ガン教授の力を借りる事。
そして、この世界の真の主人公であるユーリを助け後の壮絶な戦いを生き延びさせる事。

『上手くいけば…いや。まだこれはいいか。』

『艦長、自己完結してないで消耗品の備蓄管理を手伝ってください。』

ハルに突っ込まれて現実に引き戻された白野は、マゼラニックストリーム突破に備えるため倉庫に向かった。

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ゼオスベルトユニオン直営酒場

マゼラニックストリームが難所たる所以は過酷な航路と乏しい補給にある。
どのような高性能艦でも動かなければ意味はない。
充分な補給が受けられる場所は、中継地点のカシュケントくらいしかない。なので、白野は消耗品を大量に購入しマゼラニックストリームを突破するつもりなのだ。

『数年でランカーになったと思えば今度はマゼラニックストリームの単独突破と来た。やっぱ、うちの艦長について来て正解だ!楽しくて仕方ない!』

『全くだ。艦長、ああ見えて大胆だからな。楽しませてもらってるよ。』

『この前なんて海賊のアジトを俺たちだけで潰しただろ。アレは最高だった!』

白野は基本的に一般クルーから好かれている。
メインクルーもまたしかりである。

『マゼラニックストリームの突破か。』

『勝算は十分です。』

『医療関係も要望がすぐに通って充実している。彼は艦長として間違いなく優秀だよ。』

上からメインオペレーターのズローキン・ゲイケット、整備員のハル・バーク、船医のアンヌ・ジャン・エーヴァである。
彼らは白野が旗上げした時から行動を共にしている最古参メンバーである。あと一人、経理のバロウ・バウトがいるが、彼はシフトが合わなかったのでこの場にはいない。

『では、航海の成功を祈って、乾杯!』

ゲイケットの声に合わせて、幾つものグラスが打ち鳴らされた。

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ゼオスベルトβ象限 ボイドゲート

宇宙に浮かぶ蒼い光を放つリング。ボイドゲートはそんな見た目をしている。
ユニコーンは今まさにボイドゲートをくぐろうとしていた。

『微速前進。ゲート通過後の障害物を警戒せよ。』

ゲート付近は謎のバリア・フィールドによ
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