第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第11話:俺なんてまだまだッス
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尊敬出来る師匠でもある!」
上司? そう言えばウルフって何の仕事をしているんだろうか?
「まぁ上司としては最悪だけどね! あ……思い出したら腹立ってきた!」
うっ……仕事の事を聞くのは拙そうね。
本気で機嫌が悪そうだわ。
「でも良いの……師匠の娘に手を出しちゃって?」
「本来は拙いんだろうね。でも手を出されたのは俺の方! リュカさんを師事した後で、娘の方に手を出されちゃったんだよ! 尤も今では俺の方も本気で愛しちゃってるけどね?」
ちっ……ラブラブじゃん!
「師匠さんは許してくれてるの?」
「ああ、だから魔法専行の俺に剣術を教えてくれてるんだ。魔法しか使えないと接近された時にアウトだから、マリーを守る為に剣術も憶えろってね!」
親の公認かよ! 付け入る隙が無いじゃんか!
どうしよう……
今まで口説かれた事しかないから、男の口説き方が解らない……
彼女さんと合流する前に、何とかウルフを口説き落としたいのに!!
マーニャSIDE END
(コーミズ村)
ウルフSIDE
あぁ……マーニャさんが俺を口説こうとしている……
彼女を愛している事や、親に交際を認められている事をアピールしているのに、腕組みするフリして胸の谷間を強調させ、俺に迫ってくるよぉ……
ティミーさんからも色々学べば良かった。
この危機的状況では、リュカさんからの教えは全く役に立たず、状況を悪化させる事しか見込めない。
この場面でティミーさんだったらどうやって切り抜けたのだろう?
……………ダメだ!
童貞時代の青臭い彼しか思い浮かばず、ただ顔を赤くして『や、止めてください! ぼ、僕はそんなふしだらな事出来ません!』って狼狽えるだけだろう……使えねーな!
「ウルフさーん! 村長さんにお金を渡してきましたよー!」
尊敬する義父と、尊敬する義兄の事に思いを馳せていると、ミネアさんが先程の金を渡してきたと報告しながら駆け寄ってくる。
ついでに筋肉馬鹿を引き連れて。
「ふん! 面倒事を俺達に押し付けて、何処に行ったのかと思えば……泥棒でもして金を集めていたのか?」
めんどくせー男だな。
俺が姉妹の注目を集める事が本気で嫌らしい。
「ははは……俺は美女のハートしか盗まないゼ!」
しかも、もっとめんどくせーのは俺の体質だ!
リュカさん語録から丁度良い物をチョイスして、ニヒルな笑顔で言ってしまう。
この場合、リュカさん語録からの引用は危険が伴うのに!
チラッとマーニャさんを見ると……
案の定ウットリと見とれているではないか!
今こそ青臭童貞語録からの引用が最適だったのに!!
「そ、そんな事より……火薬壺も手に入れた事だし、明日は早速キングレオ城へ赴き、大臣を驚かしてバ
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