第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第10話:大人の事情に巻き込むのは許さないッスよ!
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
どの人間がここに残るのだろう。
「さぁ、俺達と一緒に行くと言う者は、直ぐに準備してくれ。1時間で俺達はこの町から出て行く……それまでに町の入口に集まってくれ!」
俺は言い終わると同時に踵を返し、病院から出て行く。
そして宣言通り町の入口付近で人々が集まるのを待ち続ける……
仁王立ちで町の方を睨み続け人々が集まるのを待つ。
そんな俺を心配げに見詰める双子の姉妹が横目に見える。
そして呆れ顔のオーリンの顔も……
オーリンのヤツは誰も来ないだろうと思っているのだろう……
確かにそうかも知れない。
だが子供はそんなに多くない。
さっき解毒治療を行った時に確認したが、5人しか子供は居なかった。
以前はもっと居たそうだが、現在は5人……
その親(母親)も確認してあるし、町自体がそんなに大きくはないので、ここに集まらなければ探し出して脅し紛いな事をして説得するつもりだ。
『そんなに子供を殺したいのか!?』って言えば、泣きながらでも来るだろう。
金を掘り当てて金持ちになったって、身体が健康じゃなきゃ意味がないだろうに!
俺には解らん……そこまで金に執着する気持ちが。
ウルフSIDE END
(アッテムト)
マーニャSIDE
格好いい……
初めて会った時はチャラくてヒョロい男だと思ってたけど、良く見れば私より頭一つ大きく、体付きも男らしいのよね。
今も腕を組んで仁王立ちでアッテムトの町を睨んでいるけど、凛々しい顔が堪らなく素敵だ。
はぁ……今なら解るわ。
こんな良い男だもの、彼女が居るに決まってるわよね。
羨ましいなぁ……
どんな女なんだろう?
会ってみたいなぁ……
彼が描いた絵で見る限り美人そうだけど……性格も素敵な女性なんだろうなぁ……
だってウルフが一途に愛する女だもの!
あの晩以来、ウルフは私に対して距離を置く様になった。
嫌われてる訳ではなさそうだから、彼女さんへの愛を突き通そうとしているんだと思う。
もう……この場にいないのだから、取り敢えず愛人感覚で手を出しちゃえばいいのに!
でも、そんな真面目な性格もウルフの魅力なんだろうなぁ……
ウルフ……私、本当に愛人でも良いよ。
マーニャSIDE END
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ