第10話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ちも堕天使を倒してきたんですよね」
「ええ、小娘と思っていたみたいだったから、二人消し飛ばしてやったわ。一人は渚が消し飛ばしたんだけどね」
なぜか、こめかみを押さえる部長。うちの弟がなにかやらかしましたか?
「その一撃を食らえばどんな者でも消し飛ばされる。滅亡の力を有した公爵家のご令嬢。部長は若い悪魔の中でも天才と呼ばれるほどの力量の持ち主ですわ。別名『紅髪の滅殺姫』」
すごい名前だな。物々しい感じがするよ。
「あの、じゃあ、渚はどうやって?」
「純粋な魔力の嵐でよ」
朱乃さんに質問したら、部長が答えてくれた。しかし、よくわからないのだが・・・・。
「物を消滅させるのにはグレモリーのような、特殊な例を除けば莫大な魔力がいるの。だけど、ナギはいとも簡単にそれをやったわ。しかも、周囲の魔力の集束や圧縮の術式もおりこんだ状態で。普通はそんな術式は出来ないものなのよ」
「あはははははは」
渚を恨めしそうな目で見る部長に渚は笑って誤魔化そうとしていた。
「でも、さすがですわ」
朱乃さんが渚の腕に抱き着く。おっぱいが渚の腕に当たっている。う、羨ましいぃぃぃ! 俺と代われ!
「ちょ、ちょっと先輩!?」
渚は驚いて顔が赤くなっている。なんとか、離れてもらおうとしているようだが、朱乃さんは離す気はないようだ。
「あらあら、教会がボロボロですね。まあ、構いませんか」
そんな状態で、朱乃さんが言う。なんかまずいのかと思ったがそうでもないらしい。
「部長、持ってきました」
さっきから、見かけなかった小猫ちゃんが、レイナーレを引きずりながら現れた。
「朱乃」
「はい」
朱乃さんは魔力で水を作るとレイナーレへとかぶせた。
「ゴホッゴホ!」
咳き込みながら起きるレイナーレ。
「はじめまして、堕天使レイナーレ。私はリアス・グレモリー。グレモリー家次期頭首よ。短い間でしょうけど、お見知りおきを」
そう言って、部長は黒い羽根をレイナーレの前に放った。
「それでわかると思うけど、あなたに助けは来ないわ」
そこで部長が俺の左腕を見る。何かに気づいたようだ。
「そう、そういうこと。あなたの敗因はイッセーの神器をおそらく、龍の手と勘違いしたことね。これは『赤龍帝の籠手』、神器の中でもレア中のレア。『神滅具』の一つよ」
部長の言葉を聞いて、愕然となるレイナーレ。その効果は十秒ごとに持ち手の力を倍にしていく。神や魔王さえ一時的に上回ることのできるもの代物らしい。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ