第10話
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んて」
レイナーレが何か言っているが、痛みでそれどころではない。力が入らなくてしりもちをついてしまった。
「こういう時は神様に頼むのかな」
俺はいつの間にかそんなことを口にしていた。
「いや、神様はダメだ。悪魔なら・・・・・アレだ。魔王様だな。ちょっと俺の願いごと聞いてくれませんかね?」
「何を言い出しているのかしら? ついに壊れた?」
「お願い・・・・・しますっ! ほかには何もいりません!」
両足から血が噴き出すが、構わずに立ち上がる
「う、嘘よ! 立てるはずがない!」
レイナーレが驚いているがどうでもいい。ただ、ただ・・・・・。
「一発・・・・・・一発だけでいいです。こいつを殴らせてください!」
『Dragon booster!!』
神器から再び音声が聞こえ、今までなかった龍の紋章が浮かび上がった。
それに呼応するように、今までとは比にならない力がわき出てくる。
『Explosion!!』
籠手に埋まっている宝玉が眩しいくらいに輝いて、俺を覆った。そして、あり得ないくらい力が湧いてきていた。
「そんな・・・・・・どうして・・・・・・。それは龍の手でしょう? なんで・・・・・・あり得ないわ。どうして、私の力を超えているの・・・・・?」
何やら喚いているが、関係ない! 俺はレイナーレへと近づいていく。
「嘘よ! 嘘よ!」
光の槍を投げてくるが、それを殴り飛ばす。なんなく光の槍は消し飛んだ。
「い、いやぁぁ!」
俺に背を向けて逃げ出そうとするレイナーレの腕を即座に掴んだ。イケる! これならこいつを―――
「逃がすか、バカ!」
「私は至高の!」
「吹っ飛べ! クソ天使!」
―――殴り飛ばせる!
「ギャァァアァアアアァァァァァァァァアアア!!」
俺の拳は左頬を捉えて、レイナーレは壁をぶち破った。死んでいるかわからないが、も動けないだろう。
「ざまーみろ」
俺は倒れこんでしまいそうになった。
「お疲れ。堕天使を倒しちゃうなんてね」
木場が俺の肩を持って支えてくれた。
「遅せぇよ、色男」
「兄さん!」
「イッセーさん!」
堕天使の方を片づけていた二人がやってきた。後ろには、朱乃さんと部長もいる。
「さすが兄さん、堕天使に勝ったんだね」
「はわわわ、早く治療しないと!」
渚は俺の勝利を祝い、アーシアは俺の怪我を治してくれた。
「さすが、私の下僕ね」
部長も俺のことを褒めてくれた。
「部長た
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