第10話
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かって打ち出される。銀色の純魔力の嵐は突っ込んできた堕天使を飲み込んだ。
右腕を突き出した格好のまま停止する。右腕からは余剰魔力が蒸気のように出ていた。
純魔力の嵐に飲み込まれた堕天使は、すでにその姿を消滅させている。ただ、黒い羽根が数枚、宙に舞っていた。
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
数秒間、誰も言葉を発しなかった。
そして、離れていた先輩たちが近づいてくる。
「ナ、ナギ? さっきの神討つ剣狼の銀閃って、なにかしら?」
若干顔が引きつっているリアス先輩。後ろの朱乃先輩も聞きたいようで後ろでうんうんとうなずいている。
「ただ単に、周囲の魔力を集束させて圧縮したものを、ただ放出させただけです。簡単に言うなら、超魔力パンチと言ったところでしょうか」
うん。零二並みの魔力があるから、やってみたかったのだ。
「「・・・・・・・なんで・・・・・・・・・・・・威力が・・・・・・・・・・・・・・」」
先輩方はこめかみを押さえながら、何かブツブツ言っている。
「それより、終わったのなら兄さんたちと合流しましょう」
「・・・・・・・そうね」
「ええ、そうですわ」
なんか、現実逃避しているような感じがする。とにかく僕たちは表の方に移動した。
Side out
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Side 一誠
下の神父たちを木場と小猫ちゃんに任せて、俺はレイナーレを追って階段を駆け上がった。
「あはは、追ってきて馬鹿ねぇ。教えてあげるわ、あなたの神器は龍の手って言う持ち主の力を一定時間倍にするけど、あなたの力が倍になったところで全く怖くないわ」
『Boost』
神器から音声が聞こえた。ドクンと音をたて、力が増しえていくのがわかった。
「うおおおおおおおおおおお!」
すでにプロモーションで戦車になっている。俺は力を乗せて拳を突き出す。
「言ったでしょ? あなたの力が倍になったところで全く怖くないって」
俺の攻撃は避けられてしまった。
「力を込めてあげたわ! 食らいなさい!」
ズドンッと俺の両足に光の槍が突き刺さる。両足の腿へ深く打ち込まれていた。
「ぐぁあああああぁあぁぁぁあ!」
俺は絶叫を上げる。激痛が全身を駆け回った。俺は光の槍を掴み足から引き抜く。手が光でダメージを負い、両足からは血があふれ出る。
「バカね。光に自ら触れるな
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