第9話 Side渚
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『峠最速伝説イッセーッ!』
・・・・・・・・・・・兄さんの声が聞こえた。こんな大勢がいるところで、あんなに大きな声を出すなんて、なにを考えているのやら・・・・・・・・・・・・・。
「うふふ、面白い子ですねイッセーくんは」
「身内からしたら、恥ずかしい限りですよ。それよりどうします? 僕、ゲームセンターなんて数えるほどしか来たことないですけど・・・・・・・・・」
「私は初めてですわ」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
朱乃先輩はイメージ通り、着たことがないようだ。ふぅ・・・・・・二人そろって初心者同然ですか・・・・・・・・。初心者でも楽しめるのって何がある?
「とりあえず、プリクラでもやりますか」
我ながら無難なチョイスだ。これなら、初心者とか関係なく楽しめるだろう。
プリクラが集中している箇所に行く。同じプリクラでも、何種類もの種類があった。
「たくさん種類があるんですね」
「ええ、でもどれも大して変わらないらしいですよ。それじゃあ、早速やりましょう」
目についたプリクラの筐体にお金を投入して、撮影スペースに移動する。
音声の案内に従って、カメラの前に立つ。
「朱乃先輩、もっとこっちに寄ってください」
写真の撮れる範囲が思っていた以上に狭かったので、必然的に朱乃先輩と密着することになった。
「これは、ちょっと照れますね」
こんなに女の人とくっついたのは、母親以外にいないのでかなりドキドキした。
(というか、プリクラを男女二人っきりで撮るって普通は恋人同士のやることじゃ・・・・・・・・いや、考えるな)
冷静に考えてみると、付き合っているわけではないのに恋人っぽいことをしているのに気付いたが、顔が赤くなりそうなので考えるのをやめる。いや、すでに赤くなっていた。
「ええ、そうですわね」
朱乃先輩も気恥しいようだ。ほんのり顔が赤く染まっている。とりあえずピースをして、一枚目を取った。
「なんか、味気ないのでポーズを取りましょう」
そういうわけで、いろいろなポーズで残りを撮った。なかなか貴重な体験ができたと思う。
そして、撮影スペースから出て、筐体の横にあるラクガキができるスペースに移動してラクガキを始める。
「朱乃先輩もやってください」
画面は二つあるので、片方を朱乃先輩に撮ったプリクラの半分を任せる。他愛のないことを書いたりした。
そうこうしていると、時間切れになってラクガキが終了した。
写真が排出されるところで写真が出
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