ALO:フェアリィ・ダンス〜両刃の剣と天駆ける龍〜
世界樹へ《6》救世の双刃、真紅の双翼、鋼の相貌
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るいぞ!」
シャノンも二本の大剣を構える。
「《シャヘル・ヴォイス》!!」
大剣を振りおろし、ハザードに叩き付ける。
「グガァ…アアあああアアアアアッ!!」
「!!」
ハザードの声が、一瞬だけ、元の人間のものに戻った。
「行ける!このまま押し切るぞ!!」
「おう!任せなセモン!」
ふたりはもういちど、それぞれの剣を構えなおした。
*
「おお〜。すっごいな。やるようになったなぁ、清文も。それに秋也にかげっちも大活躍じゃん。どれ、私も干渉するかな……」
「何を勝手なことをしようとしてる、小波」
「ギクッ!!」
「干渉することは許されていない。仕事に集中しろ!二回目だぞ!!」
「はいはい…」
*
「!!馬鹿な!!」
世界樹のてっぺんで、妖精王は驚愕する。
「あり得ない……ファーヴニルに、コントロールが効かないだと!!?」
「(!!……セモン君たちが何かしたんだわ……!!)」
*
「……清…文……陰斗…」
「秋也!!」
「洗脳が解けかけている!!きめるぞ、清文!!」
「任せろ!!」
ハザードに向けて、最後の一撃を放つ――――――!!
「くらえ、秋也ぁぁぁぁ―――――――――――ッ!!」
両剣の二つの刃が、それぞれ激しい輝きを宿す。
シャノンの二振りの大剣も、金色の光を宿す。
「暴れろ!《救世天薙剣》!!《モエサカル・アラブル・ヴァルヴレイヴ》!!!」
「唸れ《バルムンク》!喚け《オズワルト》!!《アメンラー・インティカ》!!!」
「グォアアアアアア!!」
ハザードも三つの大剣それぞれに、かつて《バーティミアス》、《アスモデイモス》、《ザブルガン》と呼ばれた重攻撃を宿す。
セモンの双刃、シャノンの双大剣、ハザードの三連剣……七つの閃光がきらめき、弾け………
「セモン!!」
「お兄様!!」
「いや〜疲れたぁ……」
「あんまり長くはなかったけどな……しかしこんなに疲れたのは初めてだぜ……」
セモンとシャノンは、無事閃光の中から姿を現した。
セモンの背には、双翼と竜尾を失ったハザードが担がれていた。
「……お兄様」
「ご苦労様、グリヴィネ。僕の鎌」
「はい。お役にたてて光栄です。……マスター」
コハクは、ここでふと気づいたことを声に出した。
「そういえば…何でグリヴィネは、シャノンのことをたまに《マスター》って呼ぶの?お兄さんなら、別にそんな呼び方しなくても……」
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