暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜忍術を使う魔導士〜
第7話 無力な力
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
エルザの幸せのために。

「エルザ……。」

「……姉さん…」

「うぅ……。」

後ろにはウォーリー、ショウ、ミリアーナそしてシモンがいた。
ショウの顔には泣いた後があった。
この4人もロブのじっちゃんに支えられていたのだろう。
泣き叫びたい筈だ。しかし、今はこの楽園の塔から、自由を勝ち取る事が先だ。
泣いていても変わらない。幼いながらもこの4人は理解していた。

「………。(ザッ…)」

俺は立ち上がった。そして、エルザに言った。

「……エルザ。」

「うぅ……。」

「………ジェラールを捜しにいくぞ。」

「…!?」

俺はまだ、ジェラールを助けていない。
五階にある『聖堂』とやらに行く前に、ここに来たからだ。
故に、ジェラールをまだ見つけてすらいない。

「…どうする?一緒に行くか?」

これ以上エルザの大切な人を亡くす訳にはいかない。
早く助けるにはエルザが必要だ。
だから、俺は言った。一緒に行くかと。
すると、エルザは予想通りの答えを言った。

「……はいっ!」

エルザは涙を拭き、はっきりと言った。

「……じゃあ、行くぞ。」

ガシッ!

「!?!?」

シュタっ!!

俺はエルザを抱え、岩を踏み台にして跳びながら上へと進んでいった。
いきなりの事でエルザは……

「きゃあぁぁぁぁぁ!?!?」

悲鳴をあげた。
しかし、下からは…

「頑張れよ!エルザ!」

「兄さんを助けてね!!」

「にゃー!頑張って!!」

と、応援するような声が聞こえた。
そして、周りにいた奴隷達が雄叫びをあげながら再び進みだした。

シュっ!シュっ!

「……。」

「(待ってて……ジェラール!)」

エルザは悲鳴をやめ、必ずジェラールを助ける事を誓った。
そして、俺とエルザは五階にある『聖堂』を目指しジェラールを助けに行った。






しかし、俺は忘れていた。






この先に待つ『闇』の事に……。








[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ