第7話 無力な力
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いちゃんを……おじいちゃんの命を助けてください!
じゃないと、おじいちゃんが……」
「……娘、名は何だ?」
「えっ?……え、エルザ・スカーレットと言います……」
「そうか、エルザというのか……。ではエルザ。すまないが、その頼みは無理だ。」
「……!?どうしてですか!?」
俺は即答した。
それをエルザが聞き返してきた。
何故ロブのじっちゃんを助ける事が出来ないのか。
理由は簡単だ。
「俺と、このじいさんの魔力は違うからだ。」
そう。魔力が違うからだ。
俺の魔力はナルトの世界のチャクラを元にできている。
つまり、俺の魔力は特殊ということだ。
治癒魔法はできるが、ロブのじっちゃんの場合は、魔力が枯れていての状態だ。つまり、ロブのじっちゃんを助けるには魔力供給をしなければならないのだ。
「!?どういう意味ですか!?」
「だか……「エルザちゃん…」……」
俺がエルザに助けられない理由を説明しようとしたら、横からロブのじっちゃんが話し始めた。
「…エルザちゃん……魔力というのは…この方も含め、ワシら魔導士にとって……命と同じなんだよ……」
「………っ!?」
俺の話しとロブのじっちゃんの言った事が結びついたらしく、エルザはロブのじっちゃんの話しを理解した。
「じゃあ……もう…助からないの?」
「……ごめんよ…エルザちゃん…」(ビシビシっ…)
エルザは泣きながら言った。そして、エルザの涙と比例するように、ロブのじっちゃんの体が崩れていった。
それを俺は、只見ているしかできなかった。
「グスッ……ヒクッ…」
「エルザちゃん……必ず生き延びるんだよ……」(ビシビシビシっ!!)
「…グスッ………ヴンっ!!……」
「フフッ………すみません…名の知らぬ方…「…マダラだ。」……?」
俺は旅だっていく年寄りに、今の自分の名前を言った。
「『うちは マダラ』……俺の名だ。」
「……では…マダラさん……エルザちゃんの事を…よろしく頼みま…す……」(ビシビシビシビシっ!)
「……あぁ。ちゃんと『妖精の尻尾(フェアリーテイル)』におくりとどけるよ。」
「……!?」
「それならば、じいさんも安心だろ?」(ニコッ)
「……本当に…ありがとうございます……マダ…ラ…さ……(バリィンっ!!)」
「うぅ……うわあぁぁぁぁぁん!!」
ロブのじっちゃんは最後まで言えなかったものの、俺とエルザには思いがしっかりと伝わった。
エルザは泣き叫んだ。声がつぶれる程に。
俺は怒った。自分の無力さと、こんな事をした神官共に。
そして誓った。何が何でもエルザを『フェアリーテイル』におくりとどける事を。ロブのじっちゃんが望んだ、
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